SUGOラウンドの専有走行は宮田莉朋が首位。阪口晴南が続く - superformula lights

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SUGOラウンドの専有走行は宮田莉朋が首位。阪口晴南が続く

2020/10/16

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)

 ここまで今季2ラウンドを終えた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、10月15日(木)から宮城県のスポーツランドSUGOで第3ラウンドを迎えた。全6ラウンドで行われる2020年シーズンもこれで前半戦の終了となる。

 そんな第3ラウンドに向け、10月15日(木)午前10時から専有走行1回目がスタートした。8月の酷暑の下スタートした今シーズンだが、この日は爽やかな晴れ間が見えていたものの、すでに厚手のウェアが必要なほど肌寒い中でセッションがスタートしていった。

 なおこのラウンドは、ALBIREX RACING TEAMが入山翔(Albirex-RT)の1台体制の参戦となり、合計11台のエントリーとなっている。またB-MAX RACING TEAMは、51号車に今田信宏(JMS RACING with B-MAX)、52号車に畑享志(A-NeKT with B-MAX)がエントリーし、両者ともマスタークラスでの参戦となったことから、今回はマスタークラスが5台の争いになっている。

 初日午前の専有走行1回目は、ドライコンディションの下で周回が重ねられることになったが、DRAGON(TEAM DRAGON SFL)が前ラウンドの岡山でペナルティポイント1が加算されたため、SFLA規定により前半の1時間を走行せず、セッション途中から参加した。

 コースアウト等はあったものの、赤旗中断がないまま進んだ専有走行1回目は、チェッカーまで残り3分というところで宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が1分12秒693をマーク。トップで走行1本目を終えた。

 その宮田がタイムをマークした1分後に1分12秒836を記録した阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が2番手に続き、セッション途中に2コーナーでスピンするシーンもあった河野駿佑(RS FINE K&N 320)が3番手につけた。

 2時間のインターバルを経て迎えた午後2時からの専有走行2回目では、気温も下がり冷え込みも厳しくなる中で行われることになったが、開始から25分過ぎに河野がレインボーコーナー立ち上がりでストップ。車両回収のために赤旗中断となった。

 そのためセッションは10分間延長されることになったが、薄暗くなり始めた終盤、阪口が1分12秒039というベストタイムをマーク。専有走行2回目のトップタイムをマークした。2番手に続いたのは1分12秒177をマークした宮田で、3番手には1分12秒381で小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が続くことになった。

阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)

■2日目は2セッションとも宮田が首位に

 走行初日から一夜明けたスポーツランドSUGOは、今年一番の冷え込みとなったものの、天候は薄曇り。青空も顔を出す中、午前9時から専有走行3回目がスタートした。開始から39分というところで、DRAGONがS字立ち上がりでスピンアウト。この車両回収のため、一度赤旗が提示された。

 その他は大きなアクシデントなく進んでいたが、終盤には再びアタックが展開されていく。ここで1分11秒830までタイムを縮めたのは、初日午後こそ阪口に首位を譲った宮田。一方の阪口も1分11秒901と0.071差の2番手につけてみせた。2日目午前の3番手には河野がつけた。

 専有走行3回目の後、2時間30分のインターバルで迎えた専有走行4回目は、晴れ間もほとんど消え曇天の下で迎えた。午後は赤旗中断もなく推移していくことになったが、今回も終盤にアタックが展開され、ここで宮田が1分11秒665をマーク。このタイムが最速となり、総合首位で2日間4セッションの専有走行を終えることになった。

「タイム差はいつもどおり少ない状況ですが、タイムは出ていても、クルマがなかなか昨年までのように理想の状態に近づいていかない状況です。明日の予選はクリアラップが獲れるのかも重要ですし、気温によっても変わってくると思います。予選が重要なので、トップで終われるようクルマの改善に取り組んでいきたいと思いますし、自分としてもベストを尽くせるようにしたいと思います」と宮田は2日間の専有走行を振り返った。

 2番手は「岡山から続いてチームと話し合って持ってきたクルマはうまく機能していましたし、木曜から良いパフォーマンスを示せたと思います。とは言え、宮田選手が今日もタイムを上げてきましたし、あのタイムに追いつくにはもうひと工夫必要かと思います。まずは明日の予選ですね」という阪口で、3番手はふたたび小高に。河野は初日に複数回のスピンに見舞われたものの、2日目に改善し、4番手につける結果となった。マスタークラスは、午後は車両修復のため周回が少なくなったDRAGONが1日目、2日目ともに首位で専有走行を終えている。

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3ラウンドは、10月17日(土)午前9時35分から公式予選が行われ、午後3時20分から第6戦の決勝レースが、10月18日(日)は午前9時から第7戦、午後0時35分から第8戦の決勝レースが行われる。

河野駿佑(RS FINE K&N 320)河野駿佑(RS FINE K&N 320)