オートポリスが開幕。宮田と阪口がトップタイムを出し合う - superformula lights

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オートポリスが開幕。宮田と阪口がトップタイムを出し合う

2020/11/13

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大きくカレンダーが変更された2020年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。12月までリスケジュールされたカレンダーのなか、迎える第4大会の舞台は大分県日田市のオートポリス。日中は暖かさがあるものの、冬の冷え込みを感じさせるなか、11月12日(木)午前11時から、第4大会の専有走行1回目がスタートした。

 今回エントリーしたのは11台。ALBIREX RACING TEAMは、3号車のドライバーとしてシーズン当初参戦を予定していたルッカ・アレンのエントリーが実現。スーパーフォーミュラ・ライツデビューを飾ることになった。また、B-MAX ENGINEERINGの13号車には石坂瑞基が乗り込んでいる。ただ、今大会を前に今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が別レースで負傷したことからドクターストップがかかり、参戦を断念することになった。

 迎えた11月12日(木)午前11時からスタートした専有走行1回目は、途中植田正幸(Rnsports320)がストップ。また1時間が近づこうかというところで河野駿佑(RS FINE K&N 320)がスピンを喫したことから、二度の赤旗中断があったが、両者とも大きなダメージはなくセッションは進行。5分間延長され、午後零時35分まで行われた。

 そんななか、終盤にはまだニュータイヤを入れてはいないものの各車がタイムを上げ、ランキングをリードする宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が1分37秒449をマーク。まずはトップで1回目の走行を終えた。2番手には阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)、3番手には急病によるSUPER GTの欠場から癒えた小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)がつけた。

 1時間40分のインターバルで迎えた1日目の専有走行2は、コース清掃のため午後2時18分からスタート。午後も入山翔(Albirex-RT)がストップするなど二度の赤旗中断を挟んだが、大きなアクシデントにはならずセッションは進行。チェッカー時刻は午後4時24分まで延長されることになった。

 終盤タイムが上がっていくなか、1分36秒557で初日の総合トップタイムをマークすることになったのは、午前に続き宮田。一方2番手には、1分36秒697をマークした名取鉄平(TODA FIGHTEX)が続き、3番手には小高がつけた。

阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)

■2日目も宮田と阪口が拮抗

 走行2日目を迎えた11月13日(金)のオートポリスも、朝から爽やかな晴天に恵まれ、早朝こそ冷え込みがあったものの、日中は上着が脱げるほどの暖かさとなった。午前9時からスタートした専有走行3回目は1時間半に渡って行われていった。

 このセッションでは大きなアクシデントはなく、赤旗中断がないまま進行。終盤には各車ニュータイヤを装着し、アタックが展開されていくことになったが、そんななか1分35秒553までタイムを縮めたのは阪口。僅差の1分35秒762をマークした宮田をおさえ、このセッションの首位に立った。

 3番手には小高、4番手には名取が続くことになったが、阪口と宮田がこの段階ではややタイムで抜けている印象のセッションとなった。

 TCR Japanの二度の専有走行を経て迎えた午後1時30分からの専有走行4は、この2日間の締めくくりの走行となった。終盤、走行終了まで残りわずかなところでターン12でDRAGON(TEAM DRAGON SFL)がクラッシュしてしまったが、そのままチェッカーまで走行が続けられた。

 午後のトップタイムをマークしたのは、1分35秒820を記録した宮田。ただ「最終的にトップタイムで終わることができたものの、2日間の走行ではタイムは出ていましたが、悩む部分も多かったです。予選に向けてはまだまだ足りないな、と思ってます」とまだ安穏としている様子はない様子。

 一方、2番手につけた阪口は「初日は走り出しからチェックを続け、SUGOから悪くない調子が続いていると思います。今日はいろいろなことを試しながら、午前は他よりニュータイヤを多く履けました。午後は宮田選手の方に分があった印象ですが、悪くないと思います。明日は朝から早い予選ですが、公式予選と第9戦が重要ですので、頑張りたいと思います」と語った。

 3番手には、セッション終了間際にタイムを上げた名取がつけた。「このサーキットはヨーロッパのコースに似た印象で、自分が昨年ヨーロッパで走っていたので、不思議と慣れている印象です。チームも岡山大会くらいから前進している印象があるので、僕の走りの上達とかみ合いながら、トップと近づけていると思います。明日の予選もすごく楽しみですし、表彰台争いに毎レース入れるようにしたいですね」」と2日間の走行で手ごたえを得ているという。

 4番手は河野駿佑(RS FINE K&N 320)がつけ、5番手には小高が続いた。「オートポリスは1年以上ぶりですし、ドライで走れる機会が少なかったですが、得意としているコースなので、走り出しから悪くないペースで走れました。ただ今季、コンディションが変わっていったときにセットアップを合わせることができていない状況です」と小高。

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は11月14日(土)、午前8時20分から公式予選が行われ、午後零時45分から第9戦の決勝レースが行われる。

名取鉄平(TODA FIGHTEX)名取鉄平(TODA FIGHTEX)