第9戦は木村偉織が完勝。今季2勝目を飾る - superformula lights

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第9戦は木村偉織が完勝。今季2勝目を飾る

2022/05/22

木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 5月19日(木)から行われてきた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3大会オートポリスは5月22日(日)、いよいよ最後のレースとなる第9戦を迎えた。この日は午前8時からコースイン、午前8時20分から決勝レースを迎えた。

 前日行われた第7戦では、予選2番手からスタートした木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がスタート直後の攻防を制し初優勝。第9戦のポールポジションを獲得した。2位に入った太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)がフロントロウ2番手を獲得。野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が3番手、平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が4番手に並んだ。

 第7戦では9位に入った川合孝汰(Rn-sports 320)は、第8戦でのトラブルによりエンジン交換のため5グリッド降格。最後尾12番手からスタートを切ることになった。

第9戦 スタート第9戦 スタート

■1周目から木村がリードを広げる

 朝から晴天に恵まれ、気温もグングンと上昇するなかスタートが切られた第9戦。ポールポジションの木村、2番手スタートの太田ともに好スタートを決めるが、1コーナーまでの間に太田が伸びていく。アウトから1コーナーにアプローチした太田は木村に並びかけたが、インを守った木村が2〜3コーナーまでの間にトップを守った。

 2番手となった太田に続いて、3番手には野中、そして4番手にはスタートを決めた菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が続く。5番手に平良、6番手に小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)と続くオーダーでオープニングラップを終える。

 21周という今週最も長いレースのなか、この第9戦にマイレージが少ないタイヤを温存していた木村は序盤からマージンを築きにかかる。3周目には2.846秒差、さらに4周目には1分38秒736というファステストラップをマークし、太田とのギャップを5秒以上に広げていった。

 トップの木村が1分39秒台のラップを重ねていく一方、2番手の太田は使用していたタイヤだったこともあり、1分40秒台のラップが続く。太田から野中、菅波、平良、小高という5台は中盤戦にかけて一団となってのレースを続けていった。

木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

■5台の2位争いは膠着状態に

 この第3大会で最も長い21周のレースだが、終盤になると5台の2番手集団のなかで少しずつ2台ずつのバトルが生まれ始める。3番手の野中と4番手の菅波、5番手の平良と6番手の小高の戦いが緊迫し始めた。

 そんな戦いを後目に、ファイナルラップまで1分39秒台のラップを並べ続けた木村は、太田に対して16.570秒のリードを築き完勝。第7戦に続く2勝目を飾ってみせた。2番手集団の戦いはワンミスが命取りとなるなか、最後まで膠着したままチェッカーとなり、太田が2位、そして野中が3戦連続の3位となった。

 4位は自己最高位タイとなる菅波、5位は平良、6位は小高という結果に。序盤から3台の戦いとなった7番手争いは、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が最後まで平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)の先行を許さず、ポジションを守った。

 マスタークラスは、1周目に10番手につけた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)と戦いながら序盤からリード。5周目には平木湧也の先行を許したものの、今田が最後までマスタークラスのリードを保つことに。6周目にはDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)に反則スタートのペナルティが課されたこともあり、今田が優勝。4勝目を飾った。