いよいよ今季最終大会。専有走行は名取鉄平がトップタイム - superformula lights

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いよいよ今季最終大会。専有走行は名取鉄平がトップタイム

2021/10/15

名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

 2021年のBuzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権も、いよいよシーズンの最終大会となる第6大会を迎えた。舞台は第5大会と同様、栃木県のツインリンクもてぎだ。チャンピオン争いも佳境で、今季6勝を飾った名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が105ポイントで選手権をリード。ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が85ポイントで2位、佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が72ポイントで3位につけ第6大会に臨むことになる。

 この大会は木曜の専有走行がなく、10月15日(金)午前8時から2時間30分の専有走行1回目がスタートした。爽やかな秋空のもとセッションがスタートしたが、開始から5分過ぎに、神晴也(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がS字立ち上がりでフューエルポンプのトラブルのためストップ。すぐに赤旗中断となった。

 再開後、各車ともプログラムをこなしながら走行を進めていくが、早々に名取が1分44秒405をマーク。河野駿佑(RS FINE K&N 320)が1分44秒860で続いていく。ただ、名取はエンジントラブルが発生してしまい、その後の専有走行1回目は走れず。エンジン交換を強いられてしまい、第15戦でグリッド降格となってしまった。

 その後、セッション開始から1時間40分というところで、神がヘアピンでコースアウト。グラベルにストップしてしまい、車両回収のため赤旗中断となったが、それ以降の中断はなく、各陣営は終盤ニュータイヤを投入してアタックを実施する。

 ここで1分43秒789をマークしトップで専有走行を終えたのは、逆転タイトルを目指すアレジ。1分43秒853と僅差の2番手に佐藤がつけた。3番手には、今大会が今季初参戦となる小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)がつけ、4番手には河野、序盤にマークしたタイムで名取が5番手につけている。

ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)

■午後は名取鉄平がトップタイムを記録

 午後1時15分からスタートした専有走行は2時間のスケジュール。午前に続き秋晴れのもと走行がスタートし、インターバルの間にエンジン交換を終えた名取もふたたびコースインを果たした。赤旗等が出ることなくセッションは進み、開始から30分過ぎには名取が最初に1分44秒台に入れる1分44秒855をマークしトップにつける。

 これにアレジ、河野が続くが、その直後に午前にトラブルやアクシデントが相次いでいた神が2番手に。B-MAX Racing Teamがワン・ツーを占める。名取はさらに1分43秒台へと入れ、専有走行2回目をリードしていった。

 しかしアレジも開始から1時間13分というところで1分44秒586をマークし2番手へ。その後も上位陣は1分44秒台から1分43秒台に上げ、僅差のなか残り15分を切ったあたりから、多くのドライバーが2セットのニュータイヤを投入し、アタックが展開されていった。

 ここで佐藤、三宅淳詞(MAX RACING 320)がタイムを上げたものの、コンディションの影響もあったか、名取がマークしていた1分43秒714は更新されず、専有走行2回目は名取がトップタイム。0.050秒差でアレジが2番手、河野が3番手と続き、4番手は佐藤、5番手は神という結果で専有走行を終えた。

「午前はV字コーナーの立ち上がりで『何かがおかしい』と思ったのですぐクルマを停めましたが、仕方ないですね。2時間半の走行で7周しか走れなかったです」というのは、午前トラブルに見舞われたものの、午後はトップタイムで終えた名取。

「午後、クルマはもう少しやりたいところもありましたが、明日はまた路面も変わると思うので、それを予想しながらセットアップを進めていきたいです。前回、チャンピオンを意識しすぎて良い走りをできなかったこともあるので、今回は楽しもうと思っています。速く走れば結果は自ずとついてくると思います」

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

■タイトル争いのライバルたちも虎視眈々

 一方、2番手につけたアレジは「いつも僅差ですが、明日に向けても細かいディテールが重要になってくると思います。フィーリングも悪くないですが、コンディションもすぐ変わりますし、それに合わせていくのが大切だと思っています」と語った。

「チャンピオンのチャンスもありますし、頑張っていきたいです。今回は(スーパーフォーミュラとの)ダブルエントリーではないので、週末100%スーパーフォーミュラ・ライツに集中できることが助けになると思います。まずはクルマを仕上げることに集中したいですね」

 そして、ふたりと同様に明日の予選に向けたコンディション変化への合わせ込みが重要だと語るのは、ランキング3位で4番手となった佐藤。

「2セッションともトップタイムはとれませんでしたが、僅差ですし明日の予選は接戦になると思います。SFの後の予選なのでどうなるかを予想しながら組み立ててきたので、明日の方が良くなると思います。ギリギリの戦いになると思いますし、明日の予選の最後に向けて集中を高めていきたいですね」と佐藤は語った。

 チャンピオン争い、そして今季最終大会ならではの僅差のなかで誰が最後に笑うのか。Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、10月16日(土)は午前10時55分から公式予選が、午後3時30分から第15戦の決勝レースが行われる。

河野駿佑(RS FINE K&N 320)河野駿佑(RS FINE K&N 320)