鈴鹿合同テストの初日は雨模様。小高一斗がトップタイム - superformula lights

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鈴鹿合同テストの初日は雨模様。小高一斗がトップタイム

2021/12/06

小高一斗(TOM'S)小高一斗(TOM'S)

 10月16〜17日にツインリンクもてぎで開催された第6大会からオフシーズンを迎えていた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。2022年シーズンに向けて少しずつ動きが出はじめつつあるなか迎えた12月6日(月)〜7日(火)、鈴鹿サーキットでオフ恒例の合同テストがスタートした。

 今回の合同テストには、シーズン中よりも多い14台が参加した。また複数ドライバーを登録しているチームもあり、18名がエントリー。スーパーフォーミュラ・ライツ初ドライブとなる若手も多数エントリーしており、注目のテストとなった。

 ただ、走行初日12月6日(月)の鈴鹿サーキットは朝から雨模様。午前9時45分からスタートしたセッション1は小雨が舞うなかで迎えた。複数ドライバーをエントリーさせている車両では、TODA RACINGの2号車には木村偉織が、B-MAX RACING TEAMの50号車は太田格之進が、51号車は小出峻が乗車。RS FINEの35号車は野中誠太が、Rn-sportsの10号車には元嶋成弥、11号車には堤優威、B-MAX ENGINEERINGの4号車には松下信治、30号車は内田優大が乗り込んだ。

 スリッピーなコンディションのなか、スーパーフォーミュラ・ライツ初乗車のドライバーを中心にデグナーやヘアピン等でスピンやコースアウトも相次ぐ。ただ、コースサイドにストップするようなケースはなく、各車とも2分07〜09秒台から少しずつタイムを上げていった。

 そんななか、開始から28分というところで、バックストレートのエスケープに堤優威(Rn-sports)がストップ。この車両回収のため赤旗中断となる。その後、雨は少しずつ小降りとなりタイムも上がっていくが、開始から1時間20分過ぎというところで、小高一斗(TOM'S)がトラブルのためヘアピン立ち上がりでストップ。またその20分後には、野中誠太(RS FINE)もヘアピンアウト側のグラベルでストップ。午前は合計で3回の赤旗中断があった。

 最終的に午前11時45分にチェッカーを迎えたセッション1でトップタイムをマークしたのは、2021年にFIA-F4でランキング5位となった太田。2番手には4号車をドライブした松下、3番手には小高、4番手に小出、5番手に野中となった。

太田格之進(B-MAX RACING TEAM)太田格之進(B-MAX RACING TEAM)

野中誠太(RS FINE)野中誠太(RS FINE)

鈴鹿合同テストの初日の様子鈴鹿合同テストの初日の様子

■午後は小高一斗が制し総合首位に

 細かな粒の雨は昼を過ぎても止む気配がなく、午後2時にスタートしたセッション2もウエットコンディションのなかで行われた。午前から木村、太田、小出がそれぞれ乗り換えを行い、木村がB-MAX RACING TEAMの50号車に、太田が51号車をドライブ。小出はTODA RACINGの2号車に乗り込んだ。またB-MAX ENGINEERINGの4号車は松下から今田信宏に交代している。

 そんな午後の走行だが、コース上の水量がそれほど減ることもなく、ラップタイムは2分07〜08秒ほどで推移。開始から1時間10分ほどというタイミングでは、太田の51号車が二輪用のMuSASHiシケインでトラブルのためストップ。赤旗中断となった。

 その後は赤旗中断なくセッションは進んでいったが、午前のトラブルのためセッション2開始直後は走れなかった小高が、最後に2分05秒579までタイムを上げ、トップで午後の走行を終えた。2番手には木村、3番手には野中がつけ、元嶋(Rn-sports)が4番手。太田は5番手となった。

「それほど強い雨でもなかったですが、ずっと降り続けていてウエットが続く印象でしたね。午前中は最後の残り30分で駆動系のトラブルが出てしまいアタックできず、午後も最後の30分しか走れないような状況だったので、最後になんとかタイムを出すことができて良かったです」というのはこの日のトップタイムとなった小高。

「とりあえずトップで終わりたかったので、それができたのは良かったです。でもクルマとしても試したいことも多かったので、メニューをこなすことができなかったのは残念です。明日は1セッションしかありませんが、来季に繋げるテストにしたいですね。でも今日はウエットでの進化を感じられました」

 また、午前のトップタイムで、スーパーフォーミュラ・ライツ初ドライブとなった太田は「今回はあいにくの雨でしたが、雨でも『ハンパないな』という印象でした。ウエットでもFIA-F4のドライのタイムよりも速かったので。でもそんななかでも午前のセッションではトップタイムをマークすることができました」と語った。

「午後はアタックの際にトラブルもあったのですが、チームの皆さんにいろいろなことを教えていただき、良い一日になったと思います。明日はまたレインだと思いますが、改善できることもあると思いますし、別のチームでのドライブになると思うので、今日の午前にようにアジャストし、良いタイムが出せればと思っています」

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の合同テストは12月7日(火)に午前11時〜午後1時にセッション3が行われる。

菅波冬悟(B-MAX RACING TEAM)菅波冬悟(B-MAX RACING TEAM)

堤優威(Rn-sports)堤優威(Rn-sports)