SUGO大会開幕も専有走行はまたも雨模様に - superformula lights

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SUGO大会開幕も専有走行はまたも雨模様に

2023/06/16

木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)の3連勝という幕開けとなった5月20日(土)~21日(日)の第1大会オートポリスを経て、迎えた第2大会の舞台は宮城県のスポーツランドSUGOだ。6月17日(土)~18日(日)の予選、そして3回の決勝レースに向けて、6月15日(木)午前10時30分から専有走行1回目がスタートした。

 第1大会のオートポリスでは、2日間の専有走行はすべてウエットコンディションとなってしまっていたが、この日も走り出しは雨がパラパラと舞っており、路面はダンプコンディション。とはいえ、少しずつ雨が収まり始めるとレコードライン上が乾きはじめ、ドライタイヤが投入された。

 終盤、残り時間がわずかというところで、各車が一斉にタイムを上げ始めるが、ここでエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)が1分14秒508、さらに平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が1分14秒319にタイムを上げるも、最後に1分14秒214までタイムを縮めたのは木村。初日の専有走行1回目をトップで終えた。2番手に平良、3番手にトゥルーリが続き、4番手に小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、5番手には堤優威(Rn-sports F320)がつけた。

 インターバルを挟み、午後1時40分からスタートした2回目だったが、昼ごろまで雨は降っていなかったものの、開始直前から細かい雨が降りはじめ、コースオープン時にはウエットコンディションに。途中から雨が本降りとなり、ヘビーウエットのなか9台が周回を重ねることになった。

 結果的に、この専有走行2回目は序盤の水量が少ないときに積極的に周回を重ねたデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が1分30秒215でトップタイム。同様に序盤に記録した1分30秒665で平良が2番手に。一方終盤に1分31秒249を記録した野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が3番手で走行を終えることになった。

 走行2日目となる6月16日(金)に向け、午前中は強い雨の予報が出ていたことから、初日午後の走行後、16日のタイムスケジュールを変更。専有走行3回目は午前10時から30分間に、午後の専有走行4回目の時間を増やし午後1時20分から2時間30分と変更した。

平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

■総合トップタイムは木村も、平良に自信

 ただ、6月16日(金)の朝は想像以上の降水量となり、走行開始前にキャンセルが決定。そのため、2日目は午後の専有走行4回目のみとなってしまった。しかし午後もセッション開始直後は雨脚が強く、50分間ほど1台も走行しない時間帯が続いた。

 そんななか、やや雨脚が弱まってからようやく木村がコースイン。これに続き古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、トゥルーリと少しずつコースへ。最終的にこのセッションは7台が走行することになったが、予選/第4戦が開催される6月17日(土)、第5戦/第6戦が開催される6月18日(日)は晴天が予想されていたことから、5台は走行を見合わせた。

 このセッション4では終盤に雨が止みコース上の水量が減っていくことになったが、ここで1分30秒312を記録したビダーレスが専有走行4回目のトップに。2番手は小出、3番手は26周をこなしたトゥルーリとなった。

 結果的に、1日目の専有走行1回目以外はドライコンディションで走行できないまま予選を迎えることになったが、2日間の総合トップタイムは1回目の木村、2番手は平良という結果となった。

「初日トップでしたが、あまり良い手ごたえがあるわけではなく、DRAGON選手のスリップでトップタイムが出たような感じでした。とはいえ何かを試せたかというと、このコンディションもありそういう感じでもなかったです。ここはTOM'S勢が速いコースなので、もちろんトップは狙っていきたいですが、しっかりとしたレースをして、ポイントを重ねたいです」と木村は2日間の走行を振り返りつつ、予選日に向けて意気込みを語った。

 一方、2番手の平良は専有走行4回目は1周もせず。「明日は完全にドライの予報でしたので、リスクマネジメントをしました」と語った。しかし、予選に向けては「初日のドライの感触が非常に良かったですし、タイミングもありトップタイムはとられてしまいましたが、良い調子で来ています」と言う。

「昨年も小高一斗選手が3連勝したコースですし、僕自身も表彰台に入っています。チームとしても得意としていますし、ここで獲って追いつきたいですね」

 2大会続けて、専有走行と予選/決勝のコンディションが大きく変わることになった2023年のスーパーフォーミュラ・ライツ。シリーズの流れを掴むのは誰になるのか、6月17日(土)の公式予選、第4戦決勝は見逃せないものになりそうだ。

デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)