いよいよシーズン開幕。第2大会の専有走行は古谷が最速 - superformula lights

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いよいよシーズン開幕。第2大会の専有走行は古谷が最速

2024/05/17

古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)

 残念ながら車両に関する問題が起きてしまったことから、4月27日(土)〜28日(日)に予定されていた第1大会もてぎが延期となっていた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権だが、待ちに待った開幕がいよいよやってきた。前年に続きシーズン最初の大会の舞台となったのは、大分県日田市のオートポリスだ。

 そんな第2大会オートポリスのレースウイークは、5月16日(木)にスタートした。今回エントリーしたのは11台。合同テストまでマスタークラスの藤原誠がエントリーしていた13号車TEAM DRAGON 324には、FIA-F4等で速さをみせてきた荒川麟がエントリーした。

 午前9時15分からスタートした5月16日(木)の専有走行1回目は晴天に恵まれたものの、かなり風が強いなかでスタートした。第1大会の延期の理由となった車両の問題もなく、10台が週末に向けてピットアウト〜インを繰り返しながら走行を重ねていった。

 そんな専有走行1回目のトップタイムを記録したのは、今季から参戦するケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)。19周を走り、終盤には1分38秒985を記録。これに1分39秒452を記録した古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)、そしてこの日が初めてのスーパーフォーミュラ・ライツのドライブとなった荒川が1分39秒473で続くことになった。

 3時間45分のインターバルを経て迎えた専有走行2回目は、引き続き晴天だったものの、この午後も強風のなかで行われた。また午前からはうって変わり、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、古谷がガス欠症状でストップ。また荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)がトラブルで、清水康弘(GNSY 324)がコースアウトでグラベルストップを喫するなど、合計4回の赤旗中断がある荒れたセッションとなった。

 そんな専有走行2回目では、午前は走らなかった今田信宏(JMS RACING TEAM)の4号車が佐々木大樹のドライブでコースイン。11台全車が走行した。このセッションはピットに戻った後ふたたびコースインした古谷が終盤1分37秒592を記録しトップに。小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が1分37秒602で2番手、フレデリックが3番手につけることになった。

小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

■2日目は中村仁がトップタイム

 走行初日から一夜明けた5月17日(金)のオートポリスは、引き続き晴天。風もほぼ止み、この時季らしい爽やかな陽気のなか、午前9時から専有走行3回目がスタートした。このセッションから今田も走行を開始し、今季第2大会に参戦する全ドライバーが揃った。

 そんな専有走行3回目では、終盤一度各車がピットに戻り、残り10分ほどのタイミングで5月18日(土)の公式予選を意識したアタックシミュレーションに入っていった。ここでは中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が駆動系トラブルに見舞われてしまうも、赤旗は出ずセッション終了となった。

 このセッションでは、そのアタックシミュレーションのタイミングで1分37秒746までタイムを上げた荒川がトップタイム。フレデリックが1分37秒812で2番手に、荒尾が1分37秒923で3番手につけた。

 2時間45分のインターバルで迎えた専有走行4回目は、午後1時45分にスタート。土日の走行に繋げるべく、10台がコースインしたが、荒尾が走行開始から1時間ほどはセットアップ等車両確認のためコースインせず。全車が揃ったのは1時間過ぎてからとなった。

 この4回目では中村が1分37秒686を記録しトップタイム。2番手には荒尾が1分37秒992で、3番手にはフレデリックが続いた。2日間4セッションの総合トップタイムは、1日目午後の古谷が記録した1分37秒592となった。

中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

■上位陣もまだ“正解”を探る状況

「木曜の専有走行2回目にトップタイムだったのは良かったですが、路面も金曜に向けて良くなっていましたし、路面温度も気温も金曜は上がっていました。風向きも変わっていますし、金曜は少し伸び悩んでいますね」というのは総合トップタイムだった古谷。

 今年はタイヤも車両も変わっている状況だが、「昨年までの経験が活きている部分もあります」と古谷は語った。「もちろん今週末ぜんぶ優勝を目指していきたいですが、金曜の状況だといろいろ見つけなければと思っています。とはいえ、調子は悪くないので狙えると思っています」と週末に向け意気込んだ。

 総合2番手につけたのは、昨年ランキング3位の小出。「今年クルマが新しくなったので、2年目とはいえまだまだ探りながらというところがあります。走らせ方や、セットアップも昨年までのセオリーがすべて通じるとは限らないので、もう少し情報を集めていかなければと思います」と2日間の専有走行を振り返った。

「もちろん今週末はフルポイントを目指していきたいと思いますが、明日に向けてやれるところをしっかりと見直していければ、自ずと結果はついてくると思っています」

 今季、新たな要素が多いなかで、なかなか週末の予想がつかない結果となった専有走行。注目のスーパーフォーミュラ・ライツ第2大会は5月18日(土)、午前11時05分から第4戦/第5戦の公式予選が、午後3時30分から第4戦の決勝レースが行われる。