スタートを決めた平良響が第3戦を制し初優勝を飾る - superformula lights

TOPICS

スタートを決めた平良響が第3戦を制し初優勝を飾る

2022/04/10

平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

 2022年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会は4月10日(日)、午前9時25分から行われた第2戦から6時間30分ほどのインターバルで第3戦の決勝レースを迎えた。スーパーフォーミュラ第2戦決勝レースの後、少しずつ陽が傾きはじめるなか、午後4時35分にフォーメーションラップのスタートが切られた。

 この第3戦は、2021年まで同様第1戦の決勝レース結果がグリッドとなった。ポールポジションは第1戦ウイナーの野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)で、フロントロウには木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が並んだ。

 2列目には平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)と小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がつけ、第1戦で接触を喫した太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が12番手、川合孝汰(Rn-sports 320)が13番手からスタートを切った。

第3戦 スタート第3戦 スタート

■小高を先頭とした熾烈なバトルが展開

 迎えたスタートでは、第1戦、第2戦ともに抜群のスタートを決めていた3番手スタートの平良が今回も好ダッシュ。第2戦の決勝後記者会見では「第3戦でも2台を抜いて優勝したい」と語っていたが、そのとおりに木村と競り合いながら、TGRコーナーへトップでアプローチ。首位へ浮上する。

 これに木村、そしてややダッシュが遅れた野中が続くが、一方でスタートでは平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)がストール。最後尾に落ち、逆に第1戦の1周目に接触し、最後列だった2台が1周目で一気にジャンプアップ。太田が8番手、川合が9番手につけていった。

 トップ3台の後方4番手につけていたのは小高だったが、思うようにペースが上がらず、後方から菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が接近。4周目に小高をかわしていく。小高の後方からはさらに、2周目に古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)を、3周目に平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)をかわしてきた太田、平木玲次が続き、こちらも古谷をかわしてきた川合、さらに古谷と接近し、5台による熾烈なバトルが展開されていった。

 そんなバトルのなか、7周目には太田が5番手に浮上。また10周目には川合も平木玲次をかわし7番手につけると、川合は1ポイントをかけ小高に猛プッシュを仕掛けていった。

小高一斗と太田格之進小高一斗と太田格之進

■平良がトップを譲らず逃げ切り

 一方トップに立った平良は、初優勝を目指し木村とのギャップをキープ。これまでエンジニアと作り上げてきたセットアップが功を奏し、2.964秒差のマージンを築きフィニッシュ。2021年から参戦したスーパーフォーミュラ・ライツで、嬉しい初優勝を遂げた。

 2位は木村で、第1戦に続く2位表彰台を獲得。野中は3位に入ったが、ポールポジションスタートだったこともあり悔しい表情を浮かべた。菅波は4位でフィニッシュしたものの、複数回の走路外走行があったとして5秒のタイムペナルティを受け5位に降格。4位には太田が繰り上がり、14周目のTGRコーナーで小高をオーバーテイクしてみせた川合は6位となった。

 マスタークラスは、スタートで植田正幸(Rn-Sports 320)がトップに立つも、3周目に今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がトップに浮上。さらにDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)も4周目に2番手に立つ。第1戦、第2戦に続き今田とDRAGONのバトルとなっていったが、6周目にDRAGONがトップに立った。

 しかし逃げ切りを許さない今田はファイナルラップまでテール・トゥ・ノーズのバトルを展開する。ただDRAGONが最後までトップを譲らず、第2戦に続く連勝を飾った。