雨中の逆転劇で三宅淳詞が初優勝。マスタークラスは植田が制する - superformula lights

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雨中の逆転劇で三宅淳詞が初優勝。マスタークラスは植田が制する

2021/04/04

三宅淳詞と植田正幸三宅淳詞と植田正幸

 4月3日(土)から行われている全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1ラウンドも、迎えた第3戦がこの週末の最終レース。このレースのグリッドは、4月3日(土)に行われた第1戦の結果で決まる。第1戦ウィナーの名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がポールポジション、2位だった佐藤蓮(TODA FIGHTEX)がフロントロウに並んだ。

 3番手にはジュリアーノ・アレジ(TOM'S 320)、4番手には平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が並んだが、第2戦でトラブルのためスタートできなかった平良も、このレースに向けて、再びマシンの調子を戻しグリッドに着いた。

第3戦のスタート第3戦のスタート

■レースはウエットコンディションに

 迎えた第3戦は、午後3時55分からスタート進行が行われたが、直前のスーパーフォーミュラ第1戦の決勝レース中から降りはじめた雨が少しずつ強さを増し、グリッドに着きスタートを待つ間に、すっかり路面はウエットコンディションとなった。全車がグリッド上でウエットタイヤに換装し、午後4時20分のフォーメーションラップスタートを待った。

 コース上の水量はかなり少ないが、初めてダラーラ320でウエットタイヤを履くドライバーも多い状況。迎えたスタートでは、2番手スタートの佐藤がまさかのストール。また植田正幸(MAXRACING RN320)もスタートで遅れてしまった。

 そんななか、TGRコーナーには名取がトップで進入。アレジ、平良と続き、4番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)が続くが、河野は2周目、アドバンコーナーでアウト側の縁石に乗ってしまいスピン。大きくポジションを落としてしまう。一方、スタートで遅れた佐藤は1周目を終えるとピットイン。スリックタイヤに換装して再コースインした。

 序盤、少しずつドライアップしていくなか、佐藤は4周目にはウエットタイヤのラップタイムを上回りだし、序盤に1周4~5秒近く速いタイムをマークする。最終的にこのタイムがファステストラップとなり佐藤は1ポイントを獲得。しかし、レース中盤から雨脚が強まり、佐藤の追い上げは実現しなかった。

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

■中盤三宅が急激な追い上げ

 一方上位争いは少しずつギャップが広がっていたが、7周を過ぎる頃に変化が出始めた。7周目、ウエット用のセットアップの違いで、3番手を走っていた平良の後方から三宅淳詞(MAX RACING 320)と最後尾スタートの神晴也(Albirex-RT)が急激な追い上げを見せ始める。

 8周目、勢いに乗る三宅はストレートであっさりと平良をかわすと、神も平良をパス。三宅はさらに、ダンロップ・コーナーで2番手を走っていたアレジもオーバーテイクしてみせた。さらに9周目、今度は神がアレジに接近。コカ・コーラ・コーナーでアレジをオーバーテイクすることに成功するが、直後、神は路面に足をとられたかスピンを喫してしまった。

 これでオーダーは名取を先頭に三宅、アレジ、平良と続く展開となるが、少しずつ雨が強まった10周目、三宅が名取に近づきはじめる。12周目、アドバンコーナーでインを差した三宅は、加速で一気に名取をオーバーテイク! これでトップが交代した。

三宅淳詞(MAX RACING 320)三宅淳詞(MAX RACING 320)

■ルーニースポーツが嬉しいダブル優勝

 雨がさらに強くなったファイナルラップ、今度はセットアップが合いはじめた名取が三宅に近づくが、慎重にマシンをコントロールした三宅はトップでチェッカーを受け、嬉しいスーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。2戦連続の2位となったのは名取。一方表彰台争いは、アレジが平良と挽回を見せる神の追撃にさらされるも、最後はアレジが0.006秒差で平良を振り切り、第1戦以来の3位となった。

 ここまでマスタークラス2連勝を飾っていた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)はDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と激しいバトルを演じていた。しかし、スピン後後方から迫った河野が今田をかわそうと6周目のTGRコーナー立ち上がりで、河野のフロントウイングと今田のリヤタイヤが接触。今田はピットインを強いられた。

 これでマスタークラス首位には植田正幸(MAXRACING RN320)が浮上し、そのまま逃げ切りチェッカー。優勝の三宅と共にルーニースポーツがマスタークラスを制し、植田にとっては歓喜の瞬間となった。