鈴鹿合同テスト2日目は午前・午後ともに太田格之進がトップタイム - superformula lights

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鈴鹿合同テスト2日目は
午前・午後ともに太田格之進がトップタイム

2022/03/09

太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

 3月8日(火)にスタートした全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権鈴鹿合同テストは、3月9日(水)に走行2日目を迎えた。この日は午前9時から2時間、午後2時から2時間と、合計4時間のテストが行われる。

 迎えた午前9時からのセッション2は薄曇りのなかで迎えた。前日走行することができなかった車両のうち、平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)はこの日の朝からコースインし、12台が走行した。また前日クラッシュした古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)も車両修復を終えコースへ。また、2名がエントリーしていたルーニースポーツの10号車だが、セッション1に続き川合孝汰がドライブした。

 序盤から各車とも積極的に周回を重ねていくが、開始から10分でまずは前日首位の野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が1分51秒607をマーク。これに平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)が続いたが、開始から25分で太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が1分51秒898へ。また、菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が立て続けにベストを更新するなど、その後も各車がアウト〜インを繰り返しながらラップを重ねていった。

 赤旗中断なく進んだセッションが1時間を過ぎると、今度は菅波、太田、木村がタイムを上げ、いよいよ1分50秒台まで入っていく。残り20分という段階では太田がさらにタイムを伸ばし、1分50秒264をマークした。

 終盤、多くの車両がニュータイヤを履いてのアタックラップを展開していくが、セッション残り3分を切ったところから続々とタイムが更新される。まず菅波が1分50秒636をマークすると、次いで野中が1分50秒478へタイムアップを果たす。

 ただ太田が記録していた1分50秒264には届かず、太田がこのセッション2のトップに。2番手に野中、3番手に菅波と続いた。4番手には平良、5番手には木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がつけた。

菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

■午後も太田がトップタイムを記録

 午後2時からスタートしたセッション3は、雲が増えるなかでスタートした。ドライバーについてはセッション2から変更はなく、ルーニースポーツの10号車は引き続き川合がドライブ。また小高はこのセッションも走らず、顔ぶれに変化はないままとなった。

 走り出しから野中、太田、平良といったメンバーが早々に1分51秒台をマークしていくが、開始から20分というタイミングで今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がトラブルのためストップ。一度赤旗が提示された。

 再開後は菅波、古谷も1分51秒台にタイムを上げたほか、開始から50分というところでは、セッション1の初ドライブからさまざまな修正を行ってきた川合がニュータイヤを履きタイムを更新。1分51秒693をマークし、2番手につけた。さらに開始から1時間というタイミングでは、古谷がタイムアップし1分50秒919で首位に立つと、直後には菅波も1分50秒801を記録。古谷のタイムを上回った。

 終盤にはテストの締めくくりとしてアタックが展開されていくことになるが、まずは残り15分のタイミングで、野中が1分50秒618をマークしトップに浮上すると、残り10分で今度は平良が1分50秒394をマーク。これを皮切りに続々とタイムが縮められていった。

 ここで最後に1分50秒290をマークし、セッション3のトップタイムをマークしたのは午前に続き太田。2番手にはファイナルラップでタイム1分50秒335に上げた菅波。平良が3番手、野中が4番手、古谷が5番手とTOM'S勢が続いた。

平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)

■2日間の走行でそれぞれの収穫

 2日目のセッション2、セッション3ともにトップタイムをマークした太田は、「少しずつクルマにも慣れてきましたが、まだ全然パーフェクトではありません。ミスもしているので、そのなかで2セッションともトップで終われたので、いまのところ順調なのかもしれません」と走行後語った。

「今の段階ではタイムよりも、いろいろなことを試して経験し、次のテストや開幕への準備を進めているところです。結果的にそれにタイムがついてきたのは良かったですね」

 また、昨年12月のテストでスーパーフォーミュラ・ライツを初ドライブし、今回はドライで初走行となった2番手の菅波は「最後のセッション3では僅差の2番手だったので、悔しいところも大きいですが、僕は2年ほどフォーミュラから離れていたので、この2日間のテストでいかにクルマの特徴をつかみ、走らせ方などを突き詰められるかを意識していたので、2日目の最後でこのタイムを出せたのは、最低限良かったと思います」と語った。

「スーパーフォーミュラ・ライツは何年も悠長にできるものではないですし、もう26歳という年齢で、自分が目標とするGT500、スーパーフォーミュラに上がるためにはこのカテゴリーで結果を残すことが必要です。なのでテストからトップで終えたかったのですが、チームは競争力がありますし、チャンピオン争いができると思うので、この2日間学べたことを次回以降に活かしていきたいですね」

 トップの太田、2番手の菅波同様、2日間ドライに恵まれたテストで多くのドライバー、チームがさまざまな試行錯誤を行い、収穫を得た様子だった。開幕へ向け3月23〜24日に富士スピードウェイで行われる第2回合同テストでも各陣営が引き続き開幕への準備を進めていくことになりそうだ。