いよいよ最終大会。専有走行はオオムラ・フラガがトップタイム - superformula lights

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いよいよ最終大会。専有走行はオオムラ・フラガがトップタイム

2023/11/17

イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)

 2023年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、9月9~10日に岡山県の岡山国際サーキットで開催された第5大会から2ヶ月のインターバルを経て、いよいよ今シーズンの最終大会となる第6大会を迎えた。舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎ。ストップ・アンド・ゴーレイアウトが特徴で、今大会はもてぎチャンピオンカップレース第4戦のなかで行われる。そんな最終大会は、12台がエントリーした。今シーズン序盤は堤優威がドライブしていた10号車Rn-sports F320は、新たに小川颯太を起用した。またB-MAX RACING TEAMの53号車には、第4大会富士以来の参戦となる菅波冬悟が起用されている。

 迎えた走行初日となる11月16日(木)は、当初午前の専有走行1回目は午前9時30分から午前11時まで、専有走行2回目は午後1時30分から午後3時までというスケジュールが組まれていたが、走行2日目となる11月17日(金)に強い雨の天気予報が出ていたことから、予定を変更し専有走行1回目が午前11時15分までと15分追加、専有走行2回目は午後1時15分から午後3時30分までと45分追加され、11月17日(金)はそれぞれ2回の走行が30分ずつ短縮された。

 晴天のもと迎えた11月16日(木)の専有走行1回目は、B-MAX RACING TEAMの30号車は関口雄飛からDRAGONへ、4号車は佐々木大樹から今田信宏に交代しながら走行。また、今回も新型エンジン搭載のテストカーが加わり、2021~2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権チャンピオンの野尻智紀がドライブした。

 専有走行1回目は、セッション後半に複数のストップ車両が発生したが、コース外での停止だったこともあり赤旗中断はなく進んでいった。天候も晴天で、この時季にしては暖かいコンディションのまま推移していった。

 この走行では、野尻がドライブしたテストカーが1分43秒340というタイムを記録し最速。レギュラー参戦組では、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が1分43秒424で2番手に。逆転王者へ闘志を燃やす木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が1分43秒491で3番手につけ、こちらもチャンピオンの可能性を残す小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が1分43秒816で3番手に続いた。

 午後1時15分からスタートした専有走行2回目は、B-MAX RACING TEAMの4号車にはふたたび佐々木大樹が乗車。途中から今田信宏に交代する。そのほかはエントリーリストどおりのラインアップとなった。各車ともピットアウト~インを繰り返しながらセットアップを続けていくが、最初に1分43秒台に入れたのは木村。16周目に1分43秒112を記録する。

 走行2日目の雨の予報もあったことから、セッション終了間際には各車が終盤ニュータイヤを投入してのアタックを展開していったが、ここで現行車のなかでトップタイムを記録したのはイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)。1分42秒742を記録し、これに木村、菅波とB-MAX RACING TEAM勢がトップ3を占めることになった。平良が4番手、野中が5番手に。ランキング3位の小出は6番手となった。

木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

■2日目は雨模様の一日に

 明けた11月17日(金)は、天気予報どおり天候は雨。午前9時30分から専有走行3回目の走行がスタートし、複数台がコースインしたが、すぐに濃い霧が立ちこめてしまい、セッションは一時赤旗中断となってしまった。

 霧が晴れ、再開した後もセッションは続いたが、最終的にコースインした車両は7台。この日も野尻がドライブした新型エンジンのテストカーが1分56秒768を記録しトップに。レースに出走する現行車ではエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)が1分57秒488でトップタイム、平良が1分57秒515で2番手に続き、3番手には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)とTOM'S勢がトップ3を占めた。

 専有走行3回目に赤旗中断があったことからふたたび走行時間が変更され、2日目午後の専有走行4回目は午後1時05分から午後2時35分というスケジュールに変更されたものの、開始時のもてぎは非常に強い雨が降っており、セッション開始がディレイ。雨が上がりはじめた午後1時45分にセッションがスタートした。

 とはいえ、このセッションも走行したのは野尻のテストカー含めて4台。1分57秒302を記録したテストカーは最終的に、4回の専有走行すべてで現行車を抑えてトップタイムに。2日間の総合トップタイムは、初日午後の専有走行2回目で記録されたオオムラ・フラガの1分42秒742となった。

 なんと言っても、今回はチャンピオン争いに注目が集まるところだが、2日間の走行を終えた平良は「10ポイントのリードをもって最終大会に臨みますが、実質は同点のようなものだと思っています。木村選手、小出選手のふたり、特に木村選手に前に出られるとキツくなってくると思います」と語った。

「特に初日に調子が良かったイゴール選手が絡んでくることでまたいろいろと変わってくると思います。僕も初日はニュータイヤを入れてアタック練習をしましたが、思うようにタイムが伸びなかったですね。とはいえ、明日の予選はコンディションが大きく変わり、路面温度も低いと思うので、そこをセットアップ、ドライビングで誰が合わせ切れるかだと思っています」

 また、初日に2番手で、ランキングでも10ポイント差の2番手につける木村は、タイトル争いについて聞くと「今回は、シンプルに最終大会で3連勝して終わりたいと思っているので、タイトルのことは深く考えていません」と語った。

「初日の手ごたえがかなり良いものがあったので、パッケージを崩したくないと雨の2日目は走りませんでした。明日はまたコンディションも変わると思いますが、深く考えすぎず、がむしゃらにいきたいと思っています」

 そして、ランキング3位につけるのは岡山大会で2勝を飾り、猛追をみせる小出だ。「目指すはもちろんチャンピオンです。岡山での良い流れから、初日はタイムの面では伸び悩んだところもありましたが、トップとの差がどこにあるのかの改善点は見えてきていると思っています。予選が重要になりますが、レースは最後に何があるか分かりませんからね。最後まで生き残って、諦めずに頑張ります」と力強いコメントを残した。

 最終大会を優位に進め、2023年のチャンピオンを獲得するのは誰になるのか。11月18日(土)は午前9時25分から第16戦/第17戦の公式予選が、午後1時40分から第16戦の決勝レースが行われる。

平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

新型エンジン車両をドライブした野尻智紀新型エンジン車両をドライブした野尻智紀