スタートで先行した宮田莉朋が第6戦SUGOを制す - superformula lights

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スタートで先行した宮田莉朋が第6戦SUGOを制す

2020/10/17

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)

 前日までの専有走行からうって変わり、雨模様で10月17日(土)の予選日/第6戦決勝日を迎えた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3ラウンド。この日は午前9時35分から、第6戦/第7戦の公式予選がスタートした。

 細かな雨が降る中で行われた公式予選では、今季すでに5つのポールポジションを獲得している宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が序盤から1分30秒921、1分28秒469とタイムを縮めていくが、阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)がさらにタイムを縮め、5周目に1分27秒394をマークすると、翌周には1分26秒848というタイムを叩き出した。

 終盤にやや雨脚が強くなることで、一度ピットに戻り再コースインした阪口と宮田のさらなるタイムアップはならず、1分26秒848で阪口が第6戦のポールポジションを獲得。自身初のポール、そして宮田の連続ポールを止める結果となった。

 2番手は宮田、そして3番手は終盤にタイムを上げた小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)という結果に。4番手には名取鉄平(TODA FIGHTEX)がつけていたが、前日にエンジン交換を行っていたため、9番手にグリッド降格となり、第6戦は河野駿佑(RS FINE K&N 320)が4番手からスタートすることになった。

第6戦のスタートシーン第6戦のスタートシーン

■濡れた路面がスタートを決める

 迎えた午後3時20分の決勝レースは、直前の全日本スーパーフォーミュラ選手権のフリー走行から雨は止んでおり、レコードライン上はほぼドライ。メインストレート上もわずかにアウト側の奇数グリッド上が比較的濡れている状態となっていた。

 1周のフォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションの阪口は2番手スタートの宮田の加速に劣り、ポジションを奪われる。そして4番手スタートの河野も3番手スタートの小高のインを突くも、小高が3コーナーまでの位置取りに優れて3番手をキープした。

 宮田は1周目からリードを広げ、阪口、小高、河野と続く展開。さらにその後方では、こちらも好スタートを決めたDRAGON(TEAM DRAGON SFL)が入山翔(Albirex-RT)とバトルを展開する。ただ5周目、入山がDRAGONをかわし、5番手に浮上することになった。

 トップに立った宮田は、ウエットだった予選の悔しさを晴らすかのように序盤から大きくリードを広げ、3周目には3.842秒、5周目には5.260秒という差を築く。一方で2番手の阪口は安定したペースで戦うものの、3番手の小高、4番手の河野とは大きく差が広がらない状況でレースが続いていった。

阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)

■宮田がリードを守り今季5勝目

 序盤から1分12秒台のラップタイムを並べていった宮田は、12周目に1分12秒571というタイムをマーク。2番手の阪口もレース中盤以降1分13秒台前半でラップ。これにともない、3番手の小高、4番手の河野とのギャップは少しずつ広がっていった。

 レース終盤、ラップダウンも出はじめる状況となったが、それでも宮田は冷静にこれを対処し、26周を走りきり優勝。今季5勝目を飾った。2位は阪口、小高が3位表彰台を獲得した。

 そして、10周目にSPコーナーひとつ目で入山がスピンを喫し後退したこともあり、5位にはDRAGONが入り、マスタークラス優勝を飾るとともに、自身が長年追い求めていた総合でのポイント獲得を果たした。

小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)