第5戦は僅差の首位攻防戦を制した名取鉄平が優勝を飾る - superformula lights

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第5戦は僅差の首位攻防戦を制した名取鉄平が優勝を飾る

2021/04/25

名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

 前日の第4戦の激しい展開の余韻醒めやらぬまま迎えたBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権鈴鹿大会も、4月25日(日)が最終日。この日は午前9時55分から12周の第5戦が行われた。

 4月23日(金)に行われた公式予選では、午後4時45分から行われた30分間のなかで終盤に各車がタイムを上げ、ニュータイヤで2連続の好タイムをマーク。1分51秒677というセカンドベストを叩き出した名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が第4戦/第5戦のポールポジションを獲得した。第5戦では、佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が2番手に、ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が3番手につけた。

 4月25日(日)は多くのファンを集めて午前9時30分からグリッドへの試走が行われたが、この走行終了時、スプーンカーブで予選10番手だったDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がグラベルにストップ。遅れてグリッドに着くことになった。

第5戦のスタートシーン第5戦のスタートシーン

■上位陣は緊迫の攻防戦

 迎えた第5戦のスタートでは、名取が第4戦に続きスタートを決め、佐藤が続く。一方3番手スタートのアレジはややスタートで遅れ、4番手スタートの平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が3番手へ。アレジ、野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)とTOM'S勢が続き、6番手に河野駿佑(RS FINE K&N 320)、スタートでやや遅れた三宅淳詞(MAX RACING 320)が7番手に続いた。

 序盤は名取と佐藤、平良とアレジがそれぞれテール・トゥ・ノーズでレースを展開。その後方では野中と河野、そしてスタートでややポジションを落とした三宅が前日同様追い上げを開始。3周目には2コーナーで河野をかわして6番手に浮上すると、野中を追い上げていった。

 注目のトップ争いは、序盤こそ1秒前後のギャップで名取と佐藤が続いていたが、ユーズドタイヤで臨んでいた2台の差は少しずつ拡大。7周目には1.450秒の差となった。終盤佐藤が再びギャップを縮めていくものの、名取は0.535秒の差をつけ、この第2大会鈴鹿で2連勝。佐藤は2位となった。

 3位争いは平良とアレジの間で僅差の争いが続いていたが、10周目にアレジがストレートでスリップにつけると、2コーナーへの攻防を制し3番手へ。そのまま平良を振り切り、2戦連続の表彰台を獲得した。平良は4位、野中が5位、三宅が6位となった。

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

■マスタークラスは最終周に波乱

 マスタークラスは、前日からオーバーオール勢を上回り8番手につけた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がレースをリードするも、中盤までは植田正幸(MAXRACING RN320)がピタリと背後につけていた。

 しかし、8周目を過ぎる頃には植田が少しずつ遅れ、今田がそのまま逃げ切るかと思われたが、ファイナルラップの日立Astemoシケインで、追い上げていた入山翔(Albirex-RT)の右フロントタイヤに今田の左リヤが乗り上げる形になり、今田の車両は1回転を喫してしまった。

 幸い今田は怪我なくマシンを下りることができたが、これで植田正幸(MAXRACING RN320)がトップチェッカーを受け、2勝目を飾った。

植田正幸(MAXRACING RN320)植田正幸(MAXRACING RN320)