鈴鹿大会の専有走行は平良響が最速。木村が続く - superformula lights

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鈴鹿大会の専有走行は平良響が最速。木村が続く

2023/06/30

平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

 大分県のオートポリスで開幕した全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、宮城県のスポーツランドSUGOでの第2大会を経て、7月1日(土)〜2日(日)に公式予選/決勝レースが行われる第3大会を三重県の鈴鹿サーキットを迎えた。

 第1大会、第2大会とも木曜〜金曜の専有走行は多くが荒天に見舞われていたが、第3大会の走行開始となった6月29日(木)の鈴鹿は、少しずつ陽が射しはじめる蒸し暑さのなかで午前9時から専有走行1回目が始まった。

 この大会には今季2大会同様13台がエントリーしているが、マスタークラスの首位に立っている今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が欠場。代わって2022年も参戦した菅波冬悟が4号車のステアリングを握ることになった。また今回は、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がマスタークラスから外れているため、マスタークラスは畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)のみの参戦となる。なお初日は、畑とともに2016年の全日本F3選手権王者の山下健太が53号車をドライブしている。

 そしてこの大会の専有走行には、近い将来のシリーズ導入を目指し、よりサスティナブルでローコストなワンメイクエンジンにて開発された新エンジンを搭載したテストカーが13台の車両ととともに走行した。ステアリングを握ったのは2017年全日本F3チャンピオンの高星明誠で、レギュラーの参加車両とは異なる低いエキゾーストノートを響かせ周回を重ねた。

 途中から日射しも強くなった専有走行1回目は、途中小出峻(HFDP WITH TODA RACING)がタイヤのトラブルによりヘアピンでストップしたことから赤旗中断となったが、その後小出は走行を再開。最終的に、1回目は中盤に1分54秒708を記録した平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がトップタイムとなった。2番手には今季苦戦を強いられている野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が続き、3番手には小出がつけた。高星がドライブしたテストカーは、早々に1分54秒756を記録し、全車両のなかの2番手につけた。

 午後1時からスタートした専有走行2回目は、夏の陽気のなかで行われた。途中雨雲が通過する天気予報もあったが、幸い降雨はなくドライコンディションのまま走行が続いている。各車ともにピットアウト〜インを繰り返すなか、序盤に平良が記録した1分54秒381がこのセッションのトップに。木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が1分54秒807で2番手、野中が1分54秒863で3番手に続いた。

 そして、高星がドライブしたテストカーは、このセッションで早々に1分53秒809を記録。さらに1分52秒924にタイムを縮め、現行車両のトップタイムだった平良から1.457秒も速いタイムを記録。ポテンシャルの高さをうかがわせている。

高星明誠(新型エンジンテストカー)高星明誠(新型エンジンテストカー)

■2日目午後は雨模様に

 明けて走行2日目となる6月30日(金)は、前夜に降った雨の影響でところどころにウエットパッチが残っていたものの、心配された雨は午前8時35分のセッション開始時には降っておらず、薄曇りのなかほぼドライコンディションでスタートした。この日も新型エンジン搭載車両のテストカーも走行し、セッション序盤は走行していなかったDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が後半に走行を開始したことで、13台が周回を重ねた。

 各ドライバーとも週末へ向けてメニューをこなし、終盤にはアタックシミュレーションが行われようかという2日目午前の専有走行3回目だったが、残り10分を切ったころ、自己ベストを更新したばかりの堤優威(Rn-sports F320)がS字でグラベルストップを喫し、この日最初の赤旗中断となった。

 走行は午前10時01分に再開され、ここで8台がコースイン。多くのドライバーがベストを更新した。まずは木村が1分54秒550、野中が1分54秒529とタイムを上げたものの、セッション中盤にエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)が記録していた1分54秒520、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が記録していた1分54秒523には届かず、トゥルーリがこのセッションの最速に。2番手に古谷、3番手に野中という結果となった。

 とはいえ、首位のトゥルーリから4番手の木村までの差はわずか0.030秒、7番手のデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)までの差は0.265秒と、コース長が長い鈴鹿とは思えぬ超僅差のなかでの専有走行3回目となった。

 4時間30分ほどのインターバルを経て午後2時45分から予定されていた専有走行4回目だが、鈴鹿サーキットは午後から強い雨が降り路面はウエットに。雨や直前の走行での赤旗の影響で、当初予定から25分遅れとなる午後3時10分にスタートした。予選日となる7月1日(土)が雨の予報が出ていることから、開始からテストカーを含む10台がコースイン。2分07〜08秒台で3〜5周ほどを走ったが、小雨は降っているもののダンプコンディションで、すぐに全車がピットインしてしまった。

 その後、雨脚がやや強まってきたところで各車がコースイン。その後も少しずつラップが重ねられていたが、セッション終盤にはふたたび滝のような雨が降り注ぎ、残り6分というところで強雨のため赤旗中断。最終的に、このセッションは古谷が2分07秒580でトップタイム、平良、菅波というトップ3となった。

木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)

■土曜は雨の予報も。予選が重要か

 結果的に、2日間の専有走行では初日午後のセッション2のタイムが総合トップ3となり、平良が記録した1分54秒381が最速となっている。「走り出しやフィーリングなど、前戦のまま来ることができています。土日は天候が分かりませんが、やはり大事なのは予選だと思います」と平良は専有走行を振り返った。

 また総合で2番手の木村は「ウエットではTOM'S勢が速く、今回は我慢のレースになるかもしれません」という。「でも、やれることをしっかりやっていきたいです」とのコメント。

 そして3番手には、開幕2大会で苦戦した野中がつけた。「やっと元の調子に戻ってきたという感じです。ドライで3セッション走れましたし、今回方向性もはっきり見えています。雨の予報もありますが、2日目午後も良い感じで走ることができました。予選で前にしっかりいくことができれば」と語った。

 この第3大会で、今季のスーパーフォーミュラ・ライツは前半戦を終えることになる。後半戦に良いかたちで繋げることができるのはどのドライバーとなるか。7月1日(土)は公式予選と第7戦の決勝レースが、7月2日(日)は第8戦/第9戦の決勝レースが行われる。