第2戦は小高一斗がポール・トゥ・ウインを飾る - superformula lights

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第2戦は小高一斗がポール・トゥ・ウインを飾る

2022/04/10

小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

 2022年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会は富士スピードウェイで4月9日(土)、第1戦の決勝レースが行われ、波乱の展開のなか野中誠太という新たなウイナーが生まれ新シーズン到来を感じさせた。明けた4月10日(日)は、午前9時25分から第2戦の決勝を迎えた。

 4月9日(土)午前8時50分から行われた公式予選では、チェッカーフラッグギリギリのタイミングでタイムアップを果たした小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がセカンドベストでトップを奪い、第2戦のポールポジションを獲得。好タイムを並べた太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が第1戦に続き最前列2番手を獲得。第1戦ポールポジションの川合孝汰(Rn-sports 320)が3番手につけた。

 また第2戦を前に8番手だった菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)からマーキングドライタイヤの交換申請が出され5グリッド降格となったほか、マスタークラスの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)は車両変更申請が出され、最後尾グリッドからのスタートとなった。

 第2戦のスタート進行の前には、かつて日本フォーミュラスリー協会で理事を務めた小倉明彦さんを偲び黙祷が行われ、午前9時05分からコースイン。午前9時25分にフォーメーションラップのスタートが切られた。

第2戦 スタート

■トップ2台、表彰台圏内をかけたバトルが続く

 前日よりも暖かな陽気、さらに前日強く吹いていた風もおだやかとなり迎えた第2戦。スタートではポールポジションの小高がホールショット。トップでTGRコーナーに入っていき、その背後では5番手スタートの平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が抜群のスタートで2番手の太田のインをうかがうが、コカ・コーラ・コーナーまでの攻防で太田が2番手をキープした。

 一方、3番手につけた平良の背後には第1戦ウイナーの野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)、そしてふたつポジションを落とした川合がつけるが、川合は2周目に野中をパス。さらに平良とのバトルに持ち込んでいく。

 3周を過ぎると少しずつ上位陣のギャップは広がりはじめ、トップの小高と2番手の太田が0.5秒差ほどのギャップでトップ争いを展開。さらに3番手の平良と4番手の川合がテール・トゥ・ノーズのバトルを毎周のように展開していった。ただ、セクター3が速い川合に対し、セクター2が速い平良は抜きどころをしっかりと抑え表彰台圏内を譲らぬバトルを展開していった。

 第1戦よりも短い15周のレースで、なかなか上位陣のバトルは決め手がないまま終盤を迎えることになったが、ファイナルラップまで太田が小高を脅かすも、小高が最後までトップを守りきり優勝。今季初勝利、2020年第16戦以来となる通算2勝目を飾った。

 2位は太田でシリーズ初表彰台。3位は川合のプッシュから表彰台を守り切った平良となった。川合は4位でフィニッシュ。5位は野中、6位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)となった。

平良響と川合孝汰平良響と川合孝汰

■マスタークラスはテール・トゥ・ノーズのバトルに

 今田が最後尾スタートとなったマスタークラスでは、序盤からDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と今田によるテール・トゥ・ノーズのバトルが展開されていく。第1戦ではまさかの接触を喫した2台だったが、今回は緊迫した争いながら最後までDRAGONがトップを死守。0.329秒差で逃げ切り、2020年第17戦以来となるマスタークラス優勝を飾った。

 2位は今田、3位は第1戦ウイナーの植田正幸(Rn-Sports 320)という結果となった。