2022年ドライバーズチャンピオンコメント 小高一斗 - superformula lights

TOPICS

2022年ドライバーズチャンピオンコメント 小高一斗

2022/09/25

小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

 午前中の第17戦でタイトル獲得を決めることができて、少し時間がたった今はリラックスしています。今日の朝は本当に緊張というのかプレッシャーというのか、朝ごはんものどを通りませんでした(苦笑)。

 今シーズンを振り返ってみると、ターニングポイントになったのはある意味第3大会のオートポリスだったと思います。3レースとも1ポイントしか獲れず、せっかく第2大会の鈴鹿を良い流れで終えることができたのに、オートポリスで苦しい状況になってしまったことで、他のサーキットに行っても同じような状態になりかねないと感じ、今回の岡山大会も事前にしっかり準備をしてきました。

 僕には今年、チャンピオンを獲る以外の選択肢はなかったので、あのオートポリス大会を経験したことで、自分の気が引き締まったかなと思います。

 これまで2019年から全日本F3選手権に参戦し、今年のスーパーフォーミュラ・ライツまで戦ってきましたが、今までのレースのなかで初優勝した2020年の富士大会が印象に残っています。宮田(莉朋)選手や阪口(晴南)選手など速いドライバーがいた中でつかみ取れた優勝は良い思い出です。

 速く走るための走らせ方や、良いクルマの作り方というのが自分の中でうまくいかずに、優勝にたどり着くまでのプロセスがとても苦しく、常に2番手や3番手ということが続いていました。本当に辛かったし、だからこそ初めての優勝はすごく嬉しかったです。その初優勝があったからこそ今があると思うので、苦しかった2年間もすごく良い経験になったと感じています。

 チャンピオンを獲って、次にステップアップする先がどうなるのかはまだ分かりませんが、どんな舞台でも、そこでしっかりと結果を残せるドライバーになりたいと思います。

小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)