鈴鹿大会が開幕。専有走行は宮田がトップタイムで終える - superformula lights

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鈴鹿大会が開幕。専有走行は宮田がトップタイムで終える

2020/12/04

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)

 2020年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権もいよいよ終盤戦を迎えた。第5大会の舞台は、例年開幕ラウンドが開催されている三重県の鈴鹿サーキットだ。12月に入り気温も冷え込むなか、12月3日(木)から専有走行がスタートした。

 迎えた12月3日(木)の走行初日は、午前8時15分から専有走行1回目がスタートした。冬晴れのもと、今大会にエントリーした12台のマシンが続々とコースイン。ラップを重ねていった。この専有走行1では赤旗中断はなかったものの、セッション終了間際に畑享志(A-NeKT with B-MAX)がエンジントラブルに見舞われピットインしている。

 そんななか、終盤にはニュータイヤではないもののアタックが行われていく。チェッカー間際に小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が1分51秒204にタイムを上げると、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が1分51秒263へ上げる。

 さらにチェッカー周、阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が1分50秒994へタイムを上げ、宮田が1分50秒999をマークするも届かず。阪口がこの専有走行1回目のトップとなり、宮田が0.005秒差の2番手に。小高が3番手につけることになった。4番手には第2大会の岡山以来の参戦となる片山義章(B-MAX RACING with OIRC)が続いている。

 2時間45分のインターバルを経て迎えた1日目午後の専有走行2回目は、午後1時からスタートした。雲が増え、コースの一部ではわずかに雨粒も舞うなかで行われた2時間のセッションでは、開始から1時間30分過ぎに逆バンクでストップ車両があり、一度赤旗が提示された。

 さらに、終盤各車がニュータイヤを投入しアタックラップを行おうかというところで、名取鉄平(TODA FIGHTEX)がスプーンの進入でエンジントラブルが発生しストップ。赤旗が提示され、そのまま初日午後の走行は終了となった。

 この結果トップタイムをマークしたのは、赤旗中断前にニュータイヤを投入した宮田で1分49秒312をマーク。1分50秒797というタイムだった阪口が2番手、片山が3番手という結果となり、4番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)、5番手には小高がつけた。

阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)

■2日目は通常より短い走行に

 明けて12月4日(金)は、朝から雲がほとんどない快晴に恵まれた。日なたではほんのりと暖かさを感じるなか、午前8時45分から専有走行3回目がスタートした。なおこの大会は全日本スーパーフォーミュラ選手権が第5戦・第6戦の開催で、金曜から走行が行われることもあり、この日の専有走行3、専有走行4は45分間ずつと短いセッションとなっていた。

 専有走行3でも多くのマシンが16~18周ほどの周回を重ねていくことになったが、終盤の16周目には宮田が1分49秒267をマーク。さらに阪口も1分49秒415で2番手と、このセッションもトップ2は変わらず。小高が1分49秒654で3番手につけた。

 スーパーフォーミュラの専有走行をはさみ、午前11時05分から行われた専有走行4では、開始から7分というところで、スプーンカーブのアウト側に小高がストップ。赤旗が提示される。小高はその後コースに戻ることができず、このセッションは2周のみの周回に留まることとなった。

 そんななか、終盤にはふたたびアタックが行われ、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が1分49秒484にタイムを伸ばし2日間の専有走行を締めくくった。0.108秒差の2番手には阪口がつけ、この大会もふたりが僅差の争いとなっている。3番手には河野駿佑(RS FINE K&N 320)がつけた。

「いつもと同様ですが、余裕があるわけでもありませんし、タイムが出ているときと出ていないときの差が分かりづらいときもある状況です。また明日の予選も気温が低そうで、走ってみてどうなるかまだ読めていないですね。でも今回もフルマークすることが目標ですし、まずは予選でふたつポールポジションが獲れるように頑張ります」とはトップタイムをマークした宮田。

 一方、2番手につけた阪口は「木曜はふだん調子が良いイメージもありましたが、昨日はあまり調子が良くなく、金曜に向けセッティングを大きく変更しました。ただ宮田選手との差が0.1秒あるので、僅差ではありますが、あと少し詰めていきたいですね」とコメントした。

 また3番手につけた河野も「トラブルもありニュータイヤは1セットしか入れられていませんが、専有走行3回目よりもタイムを上げられたのは良かったです。これまで、スーパーフォーミュラが走った後が課題で、それを試す機会がなかったのですが、今回それを試すことができました」と手ごたえを得た様子だ。

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は12月5日(土)の午前8時15分に第12戦・第13戦の予選が、午後3時10分から第12戦の決勝が行われる。

河野駿佑(RS FINE K&N 320)河野駿佑(RS FINE K&N 320)