ファイナルラップに逆転した小高一斗が第6戦を制し3勝目を飾る - superformula lights

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ファイナルラップに逆転した小高一斗が第6戦を制し3勝目を飾る

2022/04/24

小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

 4月21日(木)の専有走行からスタートした鈴鹿サーキットでの全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2大会も、いよいよ午後4時30分にフォーメーションラップがスタートした第6戦が最終レースとなった。

 この第6戦は、4月23日(土)に行われた第4戦の決勝結果でグリッドが決まることから、ポールポジションを第4戦ウイナーの小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が獲得。太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)がフロントロウの2番手、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が3番手、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が4番手に並んだ。

 直前のスーパーフォーミュラ第3戦の決勝レースでは、午前中から降っていた雨が少しずつ止み始める展開となっており、スーパーフォーミュラ・ライツ第6戦のスタート進行ではほぼ小降りとなっていた。ただ、フォーメーションラップがスタートしようかというタイミングでまた少しずつ雨脚が強まっていった。

第6戦のスタート第6戦のスタート

■スタートで太田が先行。リードを築く

 迎えた第6戦の決勝レースでは、第5戦で初優勝を飾った太田が抜群のスタートを決めトップで1コーナーへ。ホイールスピンが大きくなってしまったポールポジションの小高は2番手につける。一方、4番手スタートだった古谷が3番手、4番手には7番グリッドから順位を上げた菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が続く一方、3番手スタートだった野中誠太がポジションを落とし、平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)の後方の6番手となった。

 さらにその後方では、今回で3レース目となる元嶋成弥(Rn-Sports 320)が木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)とバトルを展開するなど、この週末最後のレースでポジションを上げようと激しいバトルが展開されていった。

 トップに立った太田は、序盤3秒以上のマージンを築いていたものの、2番手の小高は7周目に2分12秒971というファステストラップをマーク。太田とのギャップを縮めていく。8周目には2台の差は1.505秒、9周目には0.982秒まで縮まった。また上位は間隔が広がった5周目以降はペースも上がり、緊迫した戦いが展開されていく。

 事前に多くのドライバーたちは雨が止んでいくと予想していたが、序盤はなかなか雨が収まる気配がない。そんななか10周目、小高がマークしていたファステストラップを、今度は3番手の古谷が塗り替える。2分12秒762というタイムを記録し、トップ2台との差を詰め始めていった。このファステストラップは12周目に5番手の平良が更新するなど、レース終盤は1ポイントをかけたファステストラップの応酬が続いた。

 少しずつ雨量が減り始めた後半、太田は一時1秒以上のリードを築いていったものの、ユーズドのレインタイヤを選択し、徐々に厳しくなり始めていた太田に対し、14周を過ぎると小高が再接近。太田が防戦するレースとなっていく。この2台の戦いにはさらに古谷も接近し、終盤は非常に見ごたえあるレースが展開された。

小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

■最終周にドラマが。小高が逆転

 迎えたファイナルラップ、太田はリードを守り1コーナーからS字に入っていく。しかし、数周に渡って抜きどころを考えていた小高は、逆バンクからダンロップカーブにかけて豪快に太田に並びかけていった。太田はデグナーまでの攻防でトップを守らんと抵抗するが、小高が先行。ファイナルラップについにトップが入れ替わった

 小高は一気にスパートをかけると、1.228秒差をつけトップチェッカー。今季3勝目を飾った。2位は太田、3位は2戦連続の表彰台となった古谷という結果に。4位は菅波、5位は平良、6位は野中となった。7位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)となったが、16周目に2分12秒161というファステストラップを記録。1ポイントを獲得している。

 マスタークラスは、直前のスーパーフォーミュラ第3戦の決勝で自チームが優勝を飾り、喜びの気分のままレースに臨んだDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がオープニングラップにトップに立つと、そのまま今田信宏(JMS RACING with B-MAX)に対し14.643秒のギャップを築き優勝を飾った。