全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第12戦 決勝上位ドライバーコメント

宮田莉朋

■第12戦　優勝
（カローラ中京 Kuo TOM'S 320／Car No.36／カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S／TOYOTA TOM'S TAZ31）
「公式予選では、それまでの専有走行とコンディションが変わっていて、それにアジャストしきれずに両方（ポールポジションを）獲られてしまいすごく悔しかったです。自分のドライビングを合わせこめなかったことで、チームに申し訳ない気分でした。専有走行では僅差ですがトップも獲れて、クルマも良くなってきているところでしたし、僕個人としても1分48秒台に入れたい気持ちはすごく強かったので、本当に悔しかったです。
　チャンピオンがかかっているという意味でも申し訳なくて、この大会の3レースのうち、絶対にひとつは勝たないとチャンピオンが遠のくという気持ちもあったので、今回勝てて、ファステストラップも獲れてホッとしています。鈴鹿は時間帯によっても路面温度が変わってコンディションが変化するので、それを考慮したうえでセットアップしたのが良かったです。
　チャンピオンに関しては、この大会で決まる可能性があると考えてはいましたが、まさかライバルがポイント圏外になることは想定していませんでした。明日はチャンピオンも意識していますが、まずは目標にしている優勝とファステストラップの獲得を目指して、チームと一緒に頑張ります」

河野駿佑

■第12戦　2位
（RS FINE K&N 320／Car No.35／RS FINE／TOYOTA TOM'S TAZ31）
「小高選手のペナルティで3番グリッドからスタートできるようになり、何があっても表彰台には上がりたいと思ってスタートしました。
　今までスタートは可もなく不可もなくという感じだったのですが、今回は専有走行の時から調子が良く、本番も落ち着いてできました。宮田選手と阪口選手が牽制しあっているところで、うまく阪口選手を抜くことができましたね。そのあとは、課題にしているレースペースがやはり少し上がらず、阪口選手には抜かれてしまいました。
　今回はある意味運も味方してくれてこの位置に来ることができましたが、チームと一緒にずっと苦しい思いをしてきた分、これがいいきっかけになったらな、と思います。明日は、第14戦は2番手からスタートできますが、午前の第13戦は4番手からです。レースペースの課題は残っているので、それを少しでも改善して、3レース目はスタートをしっかり決めて優勝争いできるように頑張ります」

小高一斗

■第12戦　3位
（カローラ中京 Kuo TOM'S 320／Car No.37／カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S／TOYOTA TOM'S TAZ31）
「予選結果は3番手でしたが、昨日のエンジントラブルの影響で5グリッド降格のペナルティを受けました。それで8番手スタートになっていたので、最終的に表彰台まで上がることができて良かったです。
　レースペースに関しては、前に河野選手がいることでダウンフォースが抜けてしまい、前に出たかったのですが難しかったです。専有走行の時からレースペースでは気持ちよく走れていませんでした。中盤から後半のペースが上がらず、最後まで抜けなかったのは悔しいです。ただ、この前のオートポリス大会も今回も後方グリッドからのスタートだと、メンタル的なものなのか良いスタートが切れているので、前の方からでもスタートをしっかり決められればトップにも出られると思うので、頑張ります」

DRAGON

■第12戦　9位（マスタークラス優勝）
（TEAM DRAGON SFL／Car No.30／B-MAX ENGINEERING／Spiess A41）
「今回は公式予選でタイヤを壊してしまったので、今日のレースで明日の第14戦のグリッドが決まるということを考えてニュータイヤを投入しました。
　スタートでは若いドライバーが何人か出遅れていましたが、彼らと絡んでタイヤを壊してしまうようなことは起こしたくなかったので、あまり無理をせずに先に行かせました。今回は、マスタークラスのトップを守ることを優先して、割り切って走ったんです。ただ、彼らを行かせるタイミングで植田選手との差が広がってしまい、追いつくのに2周ぐらいかかってしまいましたね。
　タイヤの差があるのは分かっていたので、冷静に行きました。植田選手がペナルティを受けてからは、タイヤを温存するためにペースを落として、それは明日に向けても良かったと思います。明日の第13戦は2番手スタートで、おそらく植田選手はニュータイヤを投入してくると思います。それをどこで捕まえられるかというところですね。ジェントルマンドライバーみんなでいい勝負ができたらと思います」