雨中のレースを制し佐藤蓮が今季5勝目。王座争いはまさかの結末に - superformula lights

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雨中のレースを制し佐藤蓮が今季5勝目。王座争いはまさかの結末に

2021/10/17

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、いよいよ2021年の大会スケジュールの最終日となる10月17日(日)を迎えた。この日は午前8時55分に第16戦のフォーメーションラップがスタートした。

 前日の10月16日(土)に行われた公式予選では、雨が止み少しずつ路面が乾いていくなか、一度各車が1セット目のニュータイヤでアタックした後、残り10分を切ったあたりから各車が2セット目のニュータイヤでアタック。ここで大きくタイムが上がり、セカンドベストではジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が1分42秒933をマークし、第16戦のポールポジションを獲得した。

 第16戦で2番手につけたのは、ランキング首位を守り最終日を迎えた名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)。3番手には、昨日タイトルの可能性がなくなったものの、勝利を目指す佐藤蓮(TODA FIGHTEX)。4番手に小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)、5番手にはウエットを得意とする三宅淳詞(MAX RACING 320)がつけた。

第16戦 スタート第16戦 スタート

■オープニングラップにタイトル争いのドラマが

 前夜から降り続く雨により、この日のツインリンクもてぎは完全にウエットコンディション。午前8時55分からフォーメーションラップが行われたが、大きな水煙が上がるなか、14周の決勝レースの火ぶたが切られた。

 ここでポールポジションのアレジはわずかに蹴り出しが鈍く、3番手から抜群の発進をみせた佐藤が一気にトップに立ち1コーナーに入っていく。アレジにはさらに名取が並び、3コーナーで名取がアレジのインを突く。

 しかしここでまさかの展開が。2台はサイド・バイ・サイドで接触してしまい、4コーナーの立ち上がりで名取が前に出たが、一方のアレジは左フロントタイヤのパンクチャーに見舞われスローダウン。最後尾まで落ち、ピットインを強いられてしまった。

 さらにドラマは続く。これで佐藤が首位、名取、小高と続くオーダーとなったが、6周目、2台の接触に対し名取にドライブスルーペナルティが課された。さらに名取はフロントウイングを痛めており、8周目にドライブスルーペナルティを消化した後、車両修復を命じるオレンジディスクが名取に提示され、翌周に再度ピットイン。大きくポジションを落とした。

 アレジ、名取のふたりは、大きく順位を落としながらファステストラップ更新を目指す展開となる。一方、上位争いは佐藤が大きくリードし、これに小高が続く。その背後には三宅がつけていたが、ペースが苦しく3周目の5コーナーで河野駿佑(RS FINE K&N 320)が三宅をオーバーテイクする。

 三宅にはさらに、6周目のヘアピンでアウトから平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が攻めかかり、途中コースアウトで順位を落としていた神晴也(Byoubugaura B-MAX Racing 320)も12周目に三宅をパスした。

 トップの佐藤は、雨量が多いなかではあったが、盤石の走りで14周を走りきり今季5勝目。2位は小高、3位はオートポリスでの第7戦以来の表彰台となる河野となった。4位は平良、5位は神という結果に。三宅は6位でフィニッシュした。

1周目に競り合う名取とアレジ1周目に競り合う名取とアレジ

■名取鉄平が2021年チャンピオンを決める

 ファステストラップ更新を狙っていたアレジと名取は、アレジが1分57秒164でファステストを奪い、最終的に名取が10位、アレジが12位でチェッカーを受けた。この結果、名取の2021年ドライバーズチャンピオンが決まったが、2台の接触の後だけにやや苦い結末となった。

「チャンピオンよりも、今日は勝つつもりでレースをしていたので、接触をしてしまったアレジ選手、TOM'Sの皆さんに申し訳ない気持ちです」と名取はレース後振り返った。一方のアレジは「ヒットしたときはコーナーのミドルで、内側の名取選手が強くヒットしたんだ。でも、それよりも悔しいのはスタートで遅れたこと。そこで遅れなければ接触もなかったから」と振り返った。レース後、名取はTOM'Sのピットを訪れ、アレジに接触を謝罪。ふたりは最後は握手をかわした。

 マスタークラスは、今季チャンピオンの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がレースをリードしていたが、12周目のヘアピンでややオーバーランを喫した際に、プレッシャーをかけていた植田正幸(MAXRACING RN320)がオーバーテイク。植田が今季3勝目を飾った。

小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)