名取とのバトルを制し佐藤蓮が逆転で初優勝を飾る - superformula lights

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名取とのバトルを制し佐藤蓮が逆転で初優勝を飾る

2021/04/04

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

 名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が4月3日(土)に行われた開幕戦を制した2021年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。明けて4月4日(日)は、午前8時25分に第2戦のフォーメーションラップがスタートした。

 4月3日(土)に行われた公式予選では、1セット目、2セット目のニュータイヤでのアタックともに名取が優勢に進め、最終的に1分33秒654のセカンドベストタイムをマークし、第1戦に続き第2戦でもポールポジションを獲得。2番手には佐藤蓮(TODA FIGHTEX)がつけ、第1戦と同じフロントロウに。3番手にはジュリアーノ・アレジ(TOM'S 320)がつけた。

第2戦のスタート第2戦のスタート

■名取がホールショットも、佐藤とのバトルに

 迎えた第2戦だが、午前8時のコースオープン直後、5番手グリッドだった平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が一度はコースインしたものの、その後トラブルが発生しピットに戻ることとなり再コースインできず、11台でスタートが切られた。

 前日の第1戦同様、スタートを決めたポールポジションの名取はイン側を牽制しつつ、トップでTGRコーナーへ。佐藤、アレジが続き、4番手には前日スタートで順位を落とした野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)、そして河野駿佑(RS FINE K&N 320)が続くが、2周目のTGRコーナーからコカ・コーラ・コーナーへの争いで、神晴也(Albirex-RT)が河野をパス。5番手に浮上する。

 レースは序盤から前日同様、トップの名取と佐藤が1秒以内の戦いを展開しつつ、やや離れてアレジ、さらに間隔をおいて野中と神という争いになっていく。一方、スタートで順位を大きく落としてしまった三宅淳詞(MAX RACING 320)は序盤から1台ずつ順位を取り戻していき、6周目のTGRコーナーで小山美姫(B-MAX ENGINEERING 320)をパス。ポイント圏内をかけて9周目には河野の背後に接近した。

 一方、トップ争いは前日よりも激しい展開となる。序盤から1秒以内の差につけていた佐藤は、7周目、8周目と名取のスリップにつけると、「相手のミス待ち」という状況ではあったものの、背後でアクションをみせ名取に揺さぶりをかける。10周目、セクター3で名取はややマシンがスライドしたが、続く11周目のTGRコーナーで、名取がブレーキングでわずかにロック。そのスキを見逃さず、佐藤がズバリとインへ。トップに立った。

名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

■3位争いも最終周まで白熱

 上位争いはさらに波乱が起きる。11周目、トップの2台に接近していた3番手のアレジは、最終のパナソニックコーナー立ち上がりでスピン。ガードレールにクラッシュすることは免れたが、順位を落とし6番手となってしまう。

 これで上位のオーダーは佐藤、名取、そして3番手には野中がつけていたが、すぐ背後には神が接近。表彰台をかけたバトルとなった。

 トップに立った佐藤は、少しずつ名取とのギャップを広げると、1.903秒差をつけフィニッシュ。名取は2位でフィニッシュした。3位争いは最後までポジションを守り切った野中が制し、初めての表彰台を獲得。神は4位となったが、自身の最上位を更新した。

 5位は11周目のTGRコーナーで河野をかわした三宅。アレジは6位でフィニッシュした。10位でフィニッシュした今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がマスタークラスで2連勝となった。

野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)