全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦 決勝上位ドライバーコメント - superformula lights

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全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第17戦 決勝上位ドライバーコメント

2020/12/20

宮田莉朋

■第17戦 優勝
(カローラ中京 Kuo TOM'S 320/Car No.36/カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「スタートでは加速が鈍ってしまいました。うしろから追いつかれるほどではありませんでしたが、イン側を守っていたら、すごい勢いでスリーワイドになり、当たらなかったのは幸いでした。僕は真ん中で一番危険な場所でしたが、うまく回避して出口をトップで迎えられたのは良かったです。
 序盤は思っているようにタイヤのグリップがなくて攻めきれず、阪口選手に詰められました。彼はニュータイヤでしたから、後半のペースは彼の方が速いのではないか、こちらが攻めてもタイヤのマージン分で近づかれてしまうのではと思いましたが、そんな中でもファステストラップも獲れて、最後まで良いペースで走れました。僕らしいレースもできたと思います。
 今シーズンはしっかりとチャンピオンを獲り、シーズン途中で乗る機会をいただいたスーパーフォーミュラでも速さを見せられたと思っています。今度こそステップアップしたいです」

阪口晴南

■第17戦 2位
(Buzz Racing with B-MAX/Car No.50/B-MAX RACING TEAM/SPIESS A41)
「朝の第16戦ではやられてしまったので、今回はしっかり取り返そうと思ってレースに臨みました。クラッチミートは悪くありませんでしたが、宮田選手、小高選手の2台は速かったですね。ニュータイヤは僕1台だけだったので、序盤に抜かなければチャンスはないと思い、少しリスクをとって1コーナーに入りましたが、ふたりともすごくクリーンでしたね。長く3人でレースをしていて、お互いの呼吸が分かっていないとあのようなバトルはできないと思うので、そこは良かったと思います。
 序盤の数周は良いペースで、宮田選手に迫るチャンスもありましたが、セクター3が明らかに劣っていて、TGRコーナーではチャンスがありませんでした。ニュータイヤのメリットも序盤までで、中盤からはペースが揃ってしまい、悔しい展開になりました。
 僕も今年でSFLは卒業したいという思いはありますが、新型コロナウイルスの影響でそういった決定はどんどん伸びているような気もします。今年はB-MAX RACING TEAMと一緒にレースができて、本当にいい一年でした。支えてくれた皆さんに感謝しています。ライバルはとても強力で、それに挑む形でシーズンが始まり、中盤からは匹敵するようなパフォーマンスで走れたので、良かったと思います。選手権で負けたことは悔しいですが、それを糧に来シーズンも頑張ります」

小高一斗

■第17戦 3位
(カローラ中京 Kuo TOM'S 320/Car No.37/カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「おそらくスタートはこの週末の中で一番決まったと思います。TGRコーナーで宮田選手に並ぶところまで行きましたが、そこで阪口選手も来て、宮田選手が少し僕の方に避けてきたんです。午前中の第16戦と同じような状態で、僕自身としてはまったく逆の展開になってしまいました。スタート自体に関しては、シーズン後半ぐらいからは自分の武器だと言えるぐらい強みになったので、来年に向けてもしっかりこの武器を磨いていきたいです。
 最後までコンディションにクルマを合わせられていないのが課題で、前とは離されてしまい悔しいレースでした。ただ、同じような時間帯だった第15戦と比べたら良い方向には向かっていて、前とのギャップは縮まりましたし、ペースも悪くなかったので、本当にあと少しのところまでは進んでこられたかなと思います」

DRAGON

■第17戦 9位(マスタークラス優勝)
(TEAM DRAGON SFL/Car No.30/B-MAX ENGINEERING/Spiess A41)
「今日は、グリッドの順位では山本左近選手が後ろにいたり、ルッカ・アレン選手もスタートで後ろに下がったりしていて、彼らと絡むともったいないので先に行かせて、ついていこうと思っていました。ただ途中で山本選手と本山選手がバトルをしていた時には、チームオーナーとしてはちょっと複雑な心境になりましたね。結構激しくやりあっていたので、少し距離をとって見ていました。
 その後、本山選手がトラブルで離脱してしまってからは、僕はうしろとの間隔を見ながら落ち着いて走っていました。朝の第16戦ではクルマのバランスがすごく良くて、週末を通して悩まされていた問題がようやく解決したんです。あのレース自体はアクシデントに巻き込まれたりオイルに乗ったりでうまくいきませんでしたが、午後のレースではその車の確認をしようと思っていました。実際は10℃ぐらい路面温度が上がったこともあって、その合わせこみができませんでしたが、問題だったところは直っていましたね。
 今回、今田選手というジェントルマンとしては非常にレベルが高いドライバーが来てくれて、マスタークラスも良い戦いができました。来シーズンはこのクラスももっと人数が増えて盛り上がればと思っています」