鈴鹿大会の専有走行は木村偉織が最速タイムを記録 - superformula lights

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鈴鹿大会の専有走行は木村偉織が最速タイムを記録

2022/04/22

木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2022年シーズンは、4月8〜10日に富士スピードウェイで第1大会が行われたが、その興奮も醒めやらぬ4月23日(土)〜24日(日)に、鈴鹿サーキットで第2大会を迎える。

 その第2大会の走行初日となる4月21日(木)は、二輪のJSB1000のスポーツ走行に続き午後2時45分からスーパーフォーミュラ・ライツの専有走行1回目がスタートした。今回の第2大会には13台がエントリーしたが、そのうちマスタークラスの3台の車両には、木曜の専有走行では別のドライバーが乗り込んだ。

 まずルーニースポーツの11号車には、第1大会で10号車をドライブした川合孝汰が走行序盤に乗り込んだ。また、B-MAX RACING TEAMは4号車に2021年のスーパーフォーミュラ・ライツ王者の名取鉄平が、30号車には松下信治が乗り込んでいる。4号車は途中から今田信宏に、30号車はDRAGONに交代している。

 ただ、この日の鈴鹿サーキットは昼ごろから雨が降り出し、午後2時45分からの専有走行1回目はフルウエット。雨脚も強く、2分10秒台から12秒台のラップタイムで推移した。しばらくは雨のなか各車が走行を重ねていたが、開始から45分というところで、平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がセクター3でストップ。この走行で最初の赤旗中断となった。

 この日はその後も、開始から1時間2分に赤旗。再開後も木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がストップ、さらに開始から1時間40分ほどには太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)がスプーンでストップするなど赤旗が相次ぎ、開始から2時間を過ぎる頃になると、雨脚の強さと暗さのため走行を打ち切るドライバーも出はじめた。

 最終的にこのセッションは、開始から2時間が近づこうかというタイミングで2分09秒526をマークした菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がトップタイム。2番手には積極的にドライブした松下、3番手には木村と、B-MAX RACING TEAM勢がトップ3を占める結果となった。

菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

■走行2日目は晴天に恵まれる

 明けて4月22日(金)には雨は止み、午前9時55分から専有走行2回目がスタートした。走り出しこそ厚い雲が垂れ込めていたものの、すぐに日射しが出はじめ、気温も上昇。ドライコンディションを待ちわびたかのように各車がラップを重ねていった。

 この午前の専有走行2回目では、アクシデント等による赤旗中断がなくセッションが進んでいったが、開始から56分を過ぎたところで野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が1分52秒991にタイムアップを果たす。終盤、残り15分を過ぎたあたりから各車が続々とタイムを上げ始めるが、残り13分ほどというところで、S字の入口で菅波がコースオフ。赤旗中断となった。

 再開後、各車は残りわずかな時間でアタックラップを展開。ここで小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が1分52秒743に、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が1分52秒672にタイムを上げ、野中がトップで専有走行2回目を締めくくった。3番手には太田、4番手には平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)、5番手には木村がつけた。

 N-ONE OWNER'S CUP、JSB1000の走行をはさみ、午後3時15分にスタートした専有走行3回目は午前に続き晴天。序盤、菅波がデグナーでコースアウトし一度赤旗となるが、その後はアクシデントなくセッションが行われていった。

野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)

■専有走行3回目では木村が唯一の1分51秒台を記録

 そんななか終盤にはふたたびアタックが行われるが、ここで唯一1分51秒台に入れたのが木村。終了間際に1分51秒962にタイムを伸ばし、2日間の最速でセッションを終えた。

 ただ木村は「ドライビングで改善するところもありますがセットアップは決まっていて、うまくまとめて出たタイムでした。しかし結果だけを見ると速いタイムかもしれませんが、ライバルたちが明日の予選に向けてどう変化していくかが不安なところですね」とトップタイムも気を引き締めている様子だ。

「第1大会の富士も専有走行では僕たちの調子は良かったですが、予選になったら流れが変わっていました。その不安が大きいです。とはいえチームとしても鈴鹿は得意ですし、僕自身も鈴鹿で育ったドライバーなので恩返しをしたいです。ホンダのホームコースなので、負けたくないですね」

 2番手には午前の専有走行2回目トップタイムだった野中が続いたが、「木村選手が速いですね。僕たちは午前の方がクルマの仕上がりが良かったです。午後は違うクルマの作り方をしたので、少しスッキリしない印象がありました。その分の差かな、とも思っています」と語った。

「第1大会は初優勝ができましたが、特に第3戦など勝てるレースを落としていたところもあったので、悔しい方が強かったです。そういうレースはしたくないですね。3週連続のレースですが、気を引き締め直していきたいですし、チームの皆さんも一生懸命やってくれています。スピードはあるので、集中して頑張りたいです」

 専有走行3回目では、3番手に平良、4番手に太田、5番手に古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)と続いている。

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2大会は4月23日(土)午前11時35分から公式予選が、午後4時30分から第4戦の決勝レースが行われる予定だ。

平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)