トゥルーリが第10戦でポール・トゥ・ウイン! 初優勝を飾る - superformula lights

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トゥルーリが第10戦でポール・トゥ・ウイン! 初優勝を飾る

2023/07/15

エンツォ・トゥルーリと父のヤルノ・トゥルーリエンツォ・トゥルーリと父のヤルノ・トゥルーリ

 雨が絡み、不安定なコンディションとなった2日間の専有走行を経て、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4大会は第10戦/第11戦の公式予選、第10戦の決勝レースが行われる7月15日(土)を迎えた。この日の富士スピードウェイは曇天で蒸し暑いコンディションだったものの、コース上は完全にドライとなっていた。

 そんななか、午前8時20分から行われた第10戦の公式予選では、計測4〜6周にかけて相次いでタイムが記録されていく。まずはエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)が1分34秒392を記録しトップに立つが、計測5周目にはこのタイムが更新され、前日から好調だった堤優威(Rn-sports F320)が1分34秒166でトップに立つ。

 このまま堤が初のポールポジションを獲得するかと思われたものの、計測6周目にはトゥルーリがさらにタイムを更新。1分34秒153を記録し、初めてのポールポジションを獲得してみせた。一方、ポールポジションとはならなかったものの2番手には堤がつけ、こちらも自己最高位グリッドを獲得。3番手には小出峻(HFDP WITH TODA RACING)がつけた。

 一方、ランキング首位の平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)は「大失敗してしまいました」と5番手に。ランキング2位の木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)も7番手と、シリーズ上位のドライバーがまさかの苦戦を強いられることになった。

第10戦 スタート第10戦 スタート

■序盤は僅差の上位争いに

 午後1時05分から迎えた第10戦の決勝レースは、曇天の状況は変わらず。そんななかスタートでは、ポールポジションのトゥルーリが好発進。堤、小出と続く。一方、4番手スタートだった古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)はスタートで大きく遅れてしまい、平良が4番手に続いた。

 トップのトゥルーリはオープニングラップからプッシュしていくが、2番手の堤とは差が開かない。一方で3番手の小出には平良が接近。3周目のTGRコーナーで平良が小出をかわし3番手に浮上すると、トップ2との差を少しずつ詰めていった。

 ただ、5周を過ぎると上位陣は膠着状態となっていく。トゥルーリを先頭に8番手のイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)まで1秒前後の等間隔でラップを重ねていくことになる。今大会から全車がヨコハマのスリックタイヤを使用しており、長丁場の21周のなかで終盤どう間隔が変わっていくかが注目された。

 そんななか13周が過ぎる頃になると、少しずつ2番手の堤と3番手の平良のギャップが接近していった。堤も近づかせまいとプッシュを続け、終盤緊迫した争いが続いていった。また後方では、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)とのバトルを制した古谷がイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)に接近していった。

エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)

■2番手争いは堤が制する

 上位陣の差は終盤には2番手争いの堤と平良以外は2秒ほどに開いていくことになったが、依然として緊迫した状況が続いたままファイナルラップに突入する。ただ、ここでも上位の順位は変わることはなく、最後はトゥルーリが盤石のレースでポール・トゥ・ウイン。さらにファイナルラップには1分35秒248というファステストラップも記録。スーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝をきっちりと飾った。

 2位争いはファイナルラップに平良が激しいプッシュをみせたものの、堤がしっかりとポジションを守り切り、2位で初表彰台を獲得。3位は平良となった。4位は小出、5位は菅波冬悟(A-NeKT with B-MAX 320)、6位は木村となった。

 マスタークラスは、2周目にトップに立った今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)を4.208秒差で振り切り、今季4勝目を飾っている。