第4大会富士は専有走行3回で荒尾がトップタイムも、最後は中村が最速 - superformula lights

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第4大会富士は専有走行3回で荒尾がトップタイムも、最後は中村が最速

2024/07/19

中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

 2024年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、6月の第3大会から約1ヶ月のインターバルで第4大会を迎えた。今季の3大会めでシーズンの折り返しともなるレースウイークの舞台は、静岡県の富士スピードウェイだ。

 そんな富士大会の専有走行は、7月18日(木)からスタートした。今回は併催レースの数が多く、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権も7月19日(金)の午後3時50分から公式予選が行われる変則的なスケジュールとなっていた。

 予選に向けセットアップを進めるべく、今回エントリーした12台は7月18日(木)午前9時30分からスタートした専有走行1回目からメニューを進めていった。この日の富士スピードウェイは晴天で、午前から気温が30度前後まで上がる暑さのなかで行われた。

 今回もエントリー台数は12台で、第2大会から変わらない顔ぶれとなっているが、専有走行1回目では、今回もマスタークラスの4号車を佐々木大樹が、8号車を影山正美が、30号車を菅波冬悟がドライブしコースイン。4号車は開始から40分ほどで今田信宏が乗り込み、30号車は1時間37分ほどが経過してからDRAGONが乗り込んだ。

 暑さのなか、各車は精力的に走り込んでいったが、1回目のトップタイムとなったのは荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)。開始から40分ほどというタイミングで記録した1分34秒290がこのセッション最速となった。終盤にはTOM'S勢がタイムを上げ、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が1分34秒608、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が1分34秒659で3番手に続くことになった。

 この日は午後2時20分から2時間の専有走行2回目が行われたが、昼すぎには雲が増え、涼しさが感じられるコンディションとなった。この2回目も4号車を佐々木、8号車を影山が、30号車を菅波がドライブし走行をスタートさせたが、途中レギュラー参戦のドライバーたちに交代。午前の専有走行1回目でドライブしなかった清水康弘も8号車に乗り込んだ。

 専有走行2回目も赤旗中断はなくセッションは推移していったが、開始から1時間が経とうかというタイミングで1分33秒479を記録したのは荒尾。このタイムがふたたび専有走行の首位となり、走行初日を好調のまま終えることになった。

 2番手にはセッション終了間際に1分33秒614を記録した小林がつけ、こちらも2セッション連続の2番手に。3番手には終盤1分33秒665を記録した小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が続いた。この専有走行2回目では、トップの荒尾から10番手のケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)までが1秒以内というタイム差で、混戦を予感させる初日となった。

荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

■専有走行4回目で中村が最速タイムを記録

 明けて走行2日目となった7月19日(金)の富士スピードウェイは、朝から雲が多く、前日よりも低い気温のなか午前8時40分から専有走行3回目がスタートした。この日からレギュラー参戦の12名のドライバーたちのみが乗り込み、1時間30分の専有走行に臨んでいった。

 序盤から野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)を先頭に古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、小林とTOM'S勢が1分34秒台のタイムを刻んでいき、他車も少しずつ1分34秒台に入っていった。

 そんななか、終盤にアタックシミュレーションを行い、1分34秒182までタイムを伸ばしたのは、初日2セッションともトップだった荒尾。野中が序盤記録していた1分34秒304を上回り、3セッション連続のトップタイムとなった。2番手には野中、3番手には古谷がつけ、4番手には荒川麟(B-MAX RACING 324)、5番手には小出がつけた。

 この第4大会は7月19日(金)午後3時50分から公式予選が行われることから、まさに予選直前の専有走行となったのが、午後零時からの1時間の走行。開始前には晴れ間も見えていたが、雲が多いなかでの走行となった。この走行は4回のセッションの締めくくりとなったが、3回目からセットアップ変更に着手していたケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が走れず。11台が周回した。

 この専有走行4回目も荒尾が1分34秒183を記録しトップにつけていたものの、終盤にはTOM'S勢がアタックシミュレーションを実施し、第3大会から好調だった中村が1分34秒082までタイムを縮め、トップで4回目を締めくくった。2番手には小林、3番手に荒尾がつけることになった。

 一度も赤旗中断がないまま4回の専有走行を終え、スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会はこの後第10戦/第11戦の公式予選が行われる。今回は併催レースも多く、コンディション変化が大きいようで、予選では誰が上位に来るかまだ予想がつかない。

小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)