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第4戦岡山は1周目の攻防を制した宮田莉朋が制す
第4戦を制した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)
2日間に渡る専有走行を終え、迎えた9月26日(土)は午前9時30分から、第4戦/第5戦の公式予選が行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権岡山大会。前日には雨が降ったものの、公式予選時の岡山国際サーキットは曇天。まずは前日2セッションでトップタイムをマークした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)を先頭に、各車がコースインしていった。
まず1セット目のタイヤでアタックが展開されていくが、宮田が1分21秒983をマークすると、その直後にアタックのタイミングをずらしていた阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が1分21秒957をマーク。まずはトップに立つ。
各車一度ピットに戻り、残り10分を切ってから各車が2回目のアタックを展開していくが、ここでタイムを伸ばしたのは宮田。1分21秒430をマークし阪口を逆転すると、さらに翌周には1分21秒349をマーク。これで第4戦のポールポジションを決めてみせた。
2番手には阪口がつけ、3番手には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)、4番手には片山義章(B-MAX RACING with OIRC)が続いた。
■オープニングラップに激しいトップ争い
公式予選後、5時間30分のインターバルを経て迎えた第4戦の決勝レース。直前のスーパーフォーミュラのフリー走行では雨も舞ったが、その後雲が切れ、秋空が広がるなかで決勝レースの火ぶたが切られた。
スタートでは最前列の宮田、阪口ともに好スタートを切り、1コーナーに向けてサイド・バイ・サイドの戦いを展開していくが、イン側を守った宮田がトップで1コーナーへ。一方その後方では、3番手スタートの小高と好スタートを決めた片山が激しい攻防を展開。わずかにアウト側にはらんだ小高は加速で遅れ、7番手に順位を落としてしまった。
1周目、首位に立った宮田に対し、阪口はアトウッドカーブからの加速で宮田に並びかけ、ヘアピンのブレーキング勝負に持ち込む。しかし、イン側を死守した宮田はトップを守り、オープニングラップを制した。
2番手に続く阪口だが、その後に少しずつ差が離れていく。5周を過ぎる頃には宮田との差は2秒以上に拡大。一方3番手につけた片山の後方から、5番手スタートの名取鉄平(TODA FIGHTEX)が迫り、3位争いを展開していく。
レースは中盤に入ると上位陣の差は少しずつ広がっていくが、僅差の戦いとなっていったのは、ひさびさのフォーミュラカーでの実戦となる影山正美(MASAMI PROJECT with B-MAX)と入山翔(Albirex-RT)、DRAGON(TEAM DRAGON SFL)の8番手争い。1秒の間に3台が入る接近戦で、ベテランの技でなかなかスキをみせない影山に対し入山はなかなかオーバーテイクの機会をつかめず、さらにその入山のスキをDRAGONが狙う戦いとなっていった。
■終盤にセーフティカー導入
この3台の攻防は、13周目のヘアピンで動く。入山が影山のインを突くが、影山もうまく合わせポジションを譲らず、3台は一団となったままレッドマンコーナーに入っていく。ここで入山がふたたび影山のインを突くが、アウトから加速に優った影山がポジションをキープ。続くホッブスコーナーではDRAGONが入山のインを突いた。
しかし、入山とDRAGONは接触してしまい、入山はスピン。アウト側にマシンを止めてしまったため、レースはセーフティカーが導入されることになってしまった。これにより、首位を快走していた宮田はリードを失ってしまった。
レースは16周目にリスタートを迎えるが、ホッブスコーナーから優れた加速をみせた宮田がリードを守ったまま残り2周に入っていく。阪口も追いすがるものの、宮田はファイナルラップにファステストを更新。1.759秒差で優勝を飾った。宮田は開幕4連勝で、またもフルマークを達成している。
2位は阪口で、3位には今回スポット参戦の片山という結果となった。4位は名取、5位は神晴也(Albirex-RT)という結果となった。マスタークラスはDRAGONが9位でチェッカーを受けたが、レース後接触により決勝結果に30秒加算(ドライブスルー相当)のペナルティが課され、、植田正幸(Rn-sports F308)が優勝を飾った。
神晴也(Albirex-RT)
影山正美(MASAMI PROJECT with B-MAX)
小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)