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全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第3戦 決勝上位ドライバーコメント
小出峻
■第3戦 優勝
(HFDP WITH B-MAX RACING/Car No.50/B-MAX RACING TEAM)
「最終大会の最後のレースだったので、勝って有終の美を飾りたいと思っていましたが、第2戦のスタートでミスがあったので、正直昨日の第1戦と同じくらいのプレッシャーがありました。スタートがうまく切れるかの不安があったなかで、いろいろと集中して取り組んだ結果、プレッシャーの中で良いスタートができたので、今年一年間成長することができた結果なのかな、と思っています。そこからはクルマのバランスもすごく良くて、ずっとプッシュしていましたがタイヤもタレることもなく、グリップバランスも良い状況で走ることができました。そういうクルマを用意してくれたチームに感謝しています。第1戦の後に急遽連絡して、今回は両親が来る前で勝つことができたのですが、これまで四輪のレースでぜんぶリタイアとか、そんなレースばかりだったんです。両親も『来たくない』と言っていたのですが、そんなジンクスを払拭したいと思っていました。今日は第2戦は優勝できませんでしたが、第3戦でしっかり優勝して、両親の前でその姿をみせることができたので、ひとつ親孝行ができたと思っています」
小林利徠斗
■第3戦 2位
(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC/Car No.38/TOM'S)
「第2戦で優勝することができたのは嬉しかったのですが、スタートで前に出ることができたのは小出選手のちょっとしたミスに助けられた部分があったと思うので、今回の第3戦では、僕自身のスタートを成功させて、小出選手の前に出たいと思っていました。ただ、そこまで良いスタートだったわけではなく、小出選手のうしろにつくことになりましたが、第1戦同様なるべくプレッシャーをかけたいと思っていたものの、バランスがあまり良くなくて、古谷選手もうしろから来ていたので、午前の第2戦とはうって変わって、気が抜けないレースになってしまいました。今年はオートポリス大会から始まり、ニュータイヤの速さでは不足しているところはないと思っていましたが、スーパーフォーミュラ・ライツというレースの戦い方で苦戦したと思います。経験不足もありましたし、なにかと要領が悪い部分もありますので、レースの組み立て方など、2〜3年目の選手に比べて足りないところがありました。レースの最後までしっかりと組み立て、良い順位で完走するという意味ではこの一年間ですごく成長できたと思いますので、来年以降も参戦するレースで、この経験を発揮したいです」
古谷悠河
■第3戦 3位
(Deloitte. HTP TOM’S 320/Car No.37/TOM'S)
「7番手からのスタートでしたが、蹴り出し自体はあまり良くなかったものの、そこからの加速がすごく良くて、1コーナーから2コーナーに向けた流れでも良い位置取りができたと思います。行くべきところ、引くべきところをしっかりと分けてやっていったら、気づいたら3番手まで上がっていたという感じですね。自分はニュータイヤでしたし、なんとか2番手の小林選手をオーバーテイクしようと攻めていましたが、途中セーフティカーが入ってしまって。終盤まで小林選手にプレッシャーをかけていたものの攻略しきることができなかったので、その点は今後に向けての反省点ですね。今シーズンは序盤戦で少しクルマに問題を抱えていたところがあったのが後半戦に判明し、そこから調子が良くなってきたものの、結果が残らない苦しい一年でした。ただ何が悪かったのか明確にはなったので、自分としては思うような結果ではなかったものの、最後は悪くないレースができたと思います。一年間すごく良い経験ができました」
DRAGON
■第3戦 11位(マスタークラス優勝)
(TEAM DRAGON 324/Car No.30/TEAM DRAGON)
「第1戦、第2戦ともユーズドタイヤを履いて、相手がニュータイヤを履いている状況でも勝つことができていたので、前からレースができれば勝てると思っていました。すぐにギャップを築くことができたのですが、セーフティカーが誤算でしたね。もともとのタイヤの内圧など考え方によってはセーフティカー明けにペースを作るのは難しいので、最後は接近戦になってしまいましたが、第2戦までと同様に抑えるべきところを抑えておけば、抜かれるほどのスピード差はないと思っていたので、自分がミスをしないように気をつけていました。この大会は3連勝できましたが、今田選手や藤原選手がいればもっと楽しかったと思います。ただ2台の戦いは今田選手とずっとやってきたので、その苦しさも分かっていました。相手がひとりしかいない状況って、けっこうプレッシャーがかかるんですよ。その点では、お互い勝ちたい気持ちはもっていましたし、楽しいレースをすることができました。清水選手は今年1年目でしたが、僕としては『伊達に200戦レースをやってないよ』と言える狡猾さをみせられたと思います(笑)」