鈴鹿合同テスト2日目もウエットのなか小高一斗が最速に - superformula lights

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鈴鹿合同テスト2日目もウエットのなか小高一斗が最速に

2021/12/07

小高一斗(TOM'S)小高一斗(TOM'S)

 12月6日(月)に行われたテスト1日目から一夜明けた12月7日(火)の鈴鹿サーキットは、前日よりもやや雨脚が強いなかで迎えた。この日は全日本スーパーフォーミュラ選手権のセッション1に続き、午前11時から全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権のセッション3が行われた。

 前日同様14台が走行したこのセッションだが、ドライブする顔ぶれに変化が見られた。前日もセッション1/2で車両を入れ替えていた木村偉織、小出峻、太田格之進の3名だが、この日は小出がB-MAX RACING TEAMの50号車に。木村が51号車、太田がTODA RACINGの2号車に乗り込んだ。また、TOM'Sは平良響が36号車、古谷悠河が37号車とふたりが車両をスイッチしている。

 フルウエットということもあり、タイムは序盤から2分08秒ほどで推移していたが、開始から35分というタイミングで、内田優大(B-MAX ENGINEERING)が130Rでクラッシュしたため一度目の赤旗中断となる。

野中誠太(RS FINE)野中誠太(RS FINE)

 再開後は雨量も多く、各車ともピットアウト〜インを繰り返しながら走行を続けることになるが、ラップタイムとしては2分10秒台から20秒台といったところ。非常にスリッピーな状態が続いていたが、終盤小高一斗(TOM'S)がタイムアップ。トップでセッションを終えた。

 2番手には、序盤に2分08秒176をマークしトップに立っていた野中誠太(RS FINE)が終盤にタイムを上げ、3番手には平良がつけた。小出が4番手、元嶋成弥(Rn-sports)が5番手となった。

 2日間3セッションを走った2021年FIA-F4王者の野中は「この体制で走るということも、FIA-F4の後に聞いたので、時間もなくドタバタしたところもありましたが、走りはじめから違和感なく走れましたし、溶けこむことができました」と2日間のテストを振り返った。

「長年河野駿佑選手が培ってきたやり方もすぐに慣れることができましたし、ドライビングについても小高選手が速かったですが、僕自身のドライビングでも改善することができました。ニュータイヤの使い方など合わせきれないところがありましたが、トップタイムも狙えるものでした。苦手意識があった雨も、今回のテストで自信になりました」

 野中をはじめ、多くのドライバーがそれぞれに手ごたえを得るとともに、スーパーフォーミュラ・ライツテスト初参加となったドライバーも、2日間の走行で感触を得た様子だ。このテストで2021年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権はすべての日程を終え、2022年に向けて始動していくことになる。

平良響(TOM'S)平良響(TOM'S)