TOPICS
富士合同テスト2日目は好調太田格之進がトップタイムをマーク
3月23日(水)にスタートした全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の富士合同テストは3月24日(木)、2日目を迎えた。前日よりも気温が上がり春の陽気を感じさせるなか、午前10時からセッション2がスタートした。
この日も13台が参加したが、午前のセッション2ではJMS RACING with B-MAXの4号車を佐々木大樹がドライブ。また、TEAM DRAGON B-MAX 320の30号車を2021年スーパーフォーミュラ・ライツ王者の名取鉄平がドライブした。
しばらくは小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がトップを守り、これに前日トップタイムの平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)が続く展開。終盤、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が1分33秒412にタイムを上げていく。一方、平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)はトラブルのため周回を伸ばせず。終盤にようやくコースインすることができた。
チェッカー間際にはニュータイヤを入れてのアタックが行われたが、1分33秒042までタイムを縮めたのは菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)。さらに木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)も1分33秒273へつけ、その後も続々とタイムが更新されていった。
最終的に午前のセッション2は、菅波がトップタイム。2番手は小高の1分33秒200となったが、このタイムはユーズドで記録されたもの。最後のニュータイヤでは「ユーズドタイヤでは好調なのですが、ニュータイヤでタイムが伸ばせなくて」という小高が2番手。3番手には好調の平木玲次がつけた。
「自分が乗れていないところもあり、1周なかなかうまくまとめられていません。クルマもいろいろなことは試しましたが……。セクター3が遅くて。僅差ではありますし、トップのタイムは見えないものではないのですが、開幕前のテストとしては不安でしたね」と小高。菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
■2回の合同テストでそれぞれが手ごたえ
午後2時20分からスタートしたセッション3は、JMS RACING with B-MAXの4号車が午前に続き佐々木大樹がドライブ。セッション途中から今田信宏に交代した。また午前の走行で車両にダメージを負っていたことから、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)はコースインせず。一方、セッション2でトラブルに見舞われていた平良は午後はしっかりと走行を重ねている。また、午後は川合孝汰(Rn-sports 320)がダンロップコーナー立ち上がりで縁石にヒットし、車両を破損してしまった。
中盤以降、佐々木がまずは1分33秒台に入れると、野中、木村など続々と1分33秒台へ。さらに開始1時間を過ぎると、午前のトップだった菅波が1分33秒150までタイムを縮めた。チェッカー間際にはアタックが展開されるが、ここで1分32秒950まで縮めたのは太田。平木玲次も1分32秒972に縮め、このふたりのみが32秒台に。3番手には木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がつけた。
「鈴鹿、富士と2回の公式テストで大きなトラブルなく終えることができたので、チームに感謝しています。午後は3番手で終えることができましたが、ライバルのセットの状況やトラブルがあったとはいえ、トップ3で終えられたことをポジティブにとらえています」というのは木村。
「開幕までにさらにしっかり準備をし、レースウイークの走行でも腕を磨いて予選と決勝に挑めるよう、チームと一致団結していきたいです」
また木村のチームメイトで、午後は最後にトラブルでアタックできなかったという菅波も、「初日は結果も内容もあまり良くなく、課題が多く見えましたが、2日目に向けて課題をひとつひとつチーム一丸となってクリアすることができ、午前にトップタイムをマークできたのは自信になりました」という。
「初日、良くない状況から良くしようと取り組んだことが結果に出たのが良かったですし、最後はアタックができなかったのが心残りではありますが、途中のタイムを見てもトップに立てるポテンシャルはあると思います」
今季は初参戦のチームやドライバーも多いが、それぞれが2回の合同テストで自信をつかんできた様子。午後はトップ10が1秒差以内と、非常に僅差。白熱のシーズンを感じさせる2回のテストとなった。