太田格之進がポール・トゥ・ウインで雨の第5戦を制し初優勝 - superformula lights

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太田格之進がポール・トゥ・ウインで雨の第5戦を制し初優勝

2022/04/24

太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

 4月23日(土)に行われた第4戦では白熱のトップ争いが展開された全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2大会鈴鹿。迎えた4月24日(日)は午前10時50分から12周の第5戦が行われた。

 土曜に行われていた第5戦の公式予選では、1セット目のニュータイヤでのアタックで太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が1分52秒045をマーク。2セット目のニュータイヤで各車がアタックを展開しタイムを上げることになるが、太田の1分52秒045がセカンドベストのトップタイムに。第5戦のポールポジションを獲得した。

 2番手には野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)がつけ、第4戦ポールポジションの小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)は3番手。4番手には菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がつけた。

 迎えた4月24日(日)だが、朝から鈴鹿サーキットは雨が降り、路面は完全なウエットコンディションとなった。この週末最初の専有走行1回目ではウエットコンディションだったが、それ以来のウエットの走行。また今季雨のなかでの決勝は初めてとなった。

第5戦のスタートシーン第5戦のスタートシーン

■スタートで太田と野中がトップ争いを展開

 迎えたスタートでは、フロントロウ2番手の野中が好ダッシュをみせ、1コーナーでインを突く。しかしポールポジションの太田も粘り、2コーナーにかけてスリッピーなコンディションのなかトップを死守した。2番手には野中が続くかと思われたが、攻防のスキをついた小高がS字からダンロップにかけての区間で野中をかわし2番手につけていく。

 3番手となった野中の後方につけたのは、第4戦で初ポイントを獲得した古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)。4番手スタートだった菅波、さらに5番手スタートだった木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)はスタートで遅れ、5番手に平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)、6番手に木村というオーダーに変化した。

 1周目から激しい水煙が上がる状況で、各車ともなかなか前をうかがうチャンスが訪れないまま序盤のレースが続いていったが、有利な状況となったのはクリアな視界で走れるトップの太田。3周目には2番手の小高に対し1.545秒のマージンを築いていった。

 そんな膠着状態のレースに転機が訪れたのは6周目。デグナーで8番手を走っていた元嶋成弥(Rn-Sports 320)がコースアウト。グラベルストップを喫し、この車両回収のためにセーフティカーが導入された。

 これで太田が築いたマージンはなくなってしまったが、8周目に迎えたリスタートを決めた太田はふたたびリードを築いていく。上位陣はリスタートでの順位変動はなく、残り4周のレースに突入していった。

セーフティカーランの様子セーフティカーランの様子

■太田がフルマークで初優勝を飾る

 トップの太田はクリアな視界を活かし、9周目に2分09秒996のファステストラップをマーク。小高とのギャップを築いていく。一方、表彰台圏内の争いには波乱が。3番手を走っていた野中が、9周目のS字へのターンインで姿勢を乱し、グラベルへコースアウト。なんとかコースに復帰することができたが、大きくポジションを落としてしまった。

 これで3番手には古谷が浮上し、平良が4番手、木村が5番手、菅波が6番手に。野中はポイント圏外の7番手までドロップしてしまった。

 太田は最後までトップを譲らず、1.129秒のマージンを保ちトップチェッカー。スーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。2位は小高、3位には古谷が入り、こちらもスーパーフォーミュラ・ライツでの初表彰台となった。

 4位は平良、5位は木村、6位は菅波という結果に。マスタークラスは、平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)を抑えきった今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が9位に入り2連勝。レースではDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と植田正幸(Rn-Sports 320)が2番手を争っていたが、6周目の2コーナーで植田がスピン。DRAGONが2位となった。

古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)