オートポリス大会の専有走行は木村偉織がトップタイム - superformula lights

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オートポリス大会の専有走行は木村偉織がトップタイム

2022/05/20

木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2022年シーズンは、第3大会のオートポリスを迎えた。2021年は荒天に見舞われたオートポリス大会だが、今季の事前の天気予報は良好。薄曇りのなか、5月19日(木)午前11時40分から、週末の走り出しとなる専有走行1回目がスタートした。

 今大会には12台がエントリーし、Rn-Sportsの10号車には、第1戦でポールポジションを獲得した川合孝汰が復帰。その他のエントリーは第1大会、第2大会から変更はないが、この日の専有走行では、今季これまでの2大会同様にB-Max Racing Teamの4号車には佐々木大樹が、30号車には松下信治が乗り込み走行を開始した。

 この専有走行1回目では、コースインから1時間は野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が鈴鹿大会でペナルティポイント1を科せられたため、SFLA規定により1時間コースインせず。また小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)も開始直後にコースアウトを喫し、修復のためしばらくピットに戻ることになった。

 そんなセッションは開始から赤旗中断なく進んでいったが、開始から54分というところで、太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が最終コーナーでコースアウトを喫しグラベルにストップ。一度赤旗となったが、その後は中断なく進み、30号車をドライブした松下が1分38秒672でトップタイムをマーク。2番手には菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が、3番手には4号車をドライブした佐々木大樹が続いた。4番手には木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がつけ、B-MAX Racing Team勢がトップ4を占めている。

 スーパーフォーミュラの次世代車両の開発テストに続きスタートした専有走行2回目は、4号車には今田信宏、30号車にはDRAGONが乗車し、引き続き曇天のなか午後3時30分から行われた。開始から15分過ぎのタイミングで川合孝汰(Rn-sports 320)がセクター3でストップしたことから、一度赤旗中断となった。

 川合車は自走でピットに戻り、セッションは午後3時49分に再開されたが、その後は赤旗なくセッションは推移。終盤1分37秒483をマークした菅波がトップに。2番手に平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)、3番手に野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)、4番手に小高とTOM'S勢が続いた。5番手には木村がつけた。

菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

■2日目は小雨交じりの曇天模様に

 事前の天気予報では走行2日目となる5月20日(金)も曇りだったが、早朝に雨が降り、午前8時30分からの専有走行3回目は路面に水が残る状況となった。走行開始時は7台がコースインしたが、6台はレインタイヤを装着。野中だけがドライタイヤを履きコースインしたが、数周もすると、他車も続々とスリックに交換していった。その後も路面状況が改善するまでピットにステイしていた車両たちも少しずつコースインしていくが、サーキットには小雨がパラつき、レインタイヤを履くまでの状況にはならないものの、すっきりとしない中での走行となった。

 その後もセッションは時折やや雨脚が強くなることもあり、ピットでステイする車両が多い時間帯も。そんななか、序盤から積極的に走行を重ねていった木村が1分38秒台でトップに。野中が2番手につけていった。

 小雨は降り続いていたものの、幸いレコードライン上は乾いた状態が続いており、終盤には多くのドライバーがニュータイヤを投入。続々とタイムが更新されていくなか、木村が1分36秒694をマークしトップに。太田が1分36秒807、菅波が1分36秒981で続いた。4番手には平良、5番手には野中が続いた。

 コースインスペクション、JSB1000の走行に続き、午後零時30分からスタートした専有走行4回目。今回は金曜午後4時30分から公式予選が予定されていることから非常に重要なセッションとなったが、川合は専有走行3回目の終盤、ニュータイヤでのアタック時に縁石をまたいだ際にシャシーにダメージを負い、このセッションを走ることができなかった。

 午前に続き曇天のもと行われた専有走行4回目では、残り20分を切るころになるとニュータイヤを履くマシンが現れはじめ、まずは菅波が1分36秒759にタイムアップ。野中も1分37秒019にタイムを上げていく。

 残り10分を切り、再度各車がアタックを行っていくが、ここで1分36秒389までタイムを上げたのは木村で、このタイムにより総合トップで専有走行を締めくくった。2番手は1分36秒624にタイムを上げた菅波で、B-MAX RACING TEAM勢がトップ2を占めることに。3番手には野中、4番手には太田、5番手には小高が続いた。

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦・第8戦の公式予選は、5月20日(金)午後4時30分にスタートする。

野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)

平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)