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第1戦は木村偉織がポール・トゥ・ウイン。開幕戦を完勝!
5月18日(木)の走り出しのわずかな時間をのぞき、ほとんどがウエットコンディションとなってしまった2日間の専有走行を終えて、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリスはいよいよ第1戦/第2戦の公式予選と第1戦の決勝レースが行われる5月20日(土)を迎えた。
前夜には雨は止んでいたオートポリスだが、この日の朝は曇天模様。とはいえ少しずつ晴れ間が広がりはじめ、午前11時30分から行われた第1戦の公式予選は、ウエットパッチが残るもののドライコンディションで行われた。
この週末、ほぼ初めてとなるドライでの走行で、各車が手探りのなかでアタックを展開したが、5周目に1分38秒748を記録した木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が開幕ポールポジションを獲得。2番手にはイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)が、3番手には平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がつける予選結果となった。
■スタートでオオムラ・フラガがストール
第1戦の後に行われた第2戦の公式予選を経て、4時間のインターバルで迎えた第1戦の決勝レース。スーパーフォーミュラの予選の後、午後4時にフォーメーションラップがスタートし、陽が傾くなかでスタートの時を迎えた。
レッドシグナルが消えると、好発進をみせたのはポールの木村。しかし、フロントロウの2番手につけていたオオムラ・フラガ、さらに11番手スタートの畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)が発進できず、最後尾まで落ちてしまう。
1コーナーで大きな混乱はなく、ホールショットを決めた木村がオープニングラップを制し、2周目には1分40秒809というラップタイムをマークするとリードを広げ、2番手には平良、3番手には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が続いた。その後方には4番手にデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が浮上したが、序盤はトップ3のギャップが少しずつ離れていく一方、ビダーレスの後方に小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が続き、三つ巴のバトルとなっていった。
この第1大会で最も長い21周の決勝レースで、序盤上位陣はタイヤを守りながら、各車とも1分42秒台から43秒台のラップで走行していく。予選がほぼ初めてのドライタイヤでの走行となったが、どの程度のタイヤの保ちがあるかを各車が探りながらの決勝となっていった。
そんななか、10周を過ぎるころになると、2番手を走る平良と3番手の古谷のギャップが縮まりはじめた。とはいえすぐにオーバーテイクに繋がるような差にはならず、1秒前後のギャップで2台はラップを重ねていった。
■マスタークラスは今田が開幕戦を制す
トップを走る木村は、終盤まで1分42秒台のラップを重ね続けると、最後は4.183秒差のマージンを保ち21周を走り切り、第1戦をポール・トゥ・ウインで飾った。さらに2周目に記録した1分40秒809で1ポイントを加算。フルマークを達成している。
2位争いはファイナルラップまで続くことになったが、接近はしたものの順位の変動はなく、平良が2位でフィニッシュ。0.845秒差で3位は古谷となった。4位争いも中盤以降ギャップが広がり、ビダーレスが4位、5位に小出、6位に野中と序盤の順位のままフィニッシュした。
マスタークラスは序盤、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がリードしDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)、スタートで遅れた畑が続くオーダーとなったが、追い上げていたオオムラ・フラガが今田と1コーナーで接触。2台はコースアウトを喫してしまう。
今田、オオムラ・フラガともコースに復帰したが、クラッチトラブルを抱えていたオオムラ・フラガはそのままピットイン。一方今田は追い上げをみせ、13周目にはDRAGONもパス。9位でフィニッシュし、第1戦のマスタークラスを制した。