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全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第10戦 決勝上位ドライバーコメント
小出 峻
■第10戦 優勝
(HFDP WITH B-MAX RACING/Car No.50/B-MAX RACING TEAM)
「今週末は自分としては厳しい状態が続いていて、予選もなんとか頑張りはしましたが、満足いく結果ではありませんでした。ただその中でもやれることをやろうとは思っていましたし、第10戦の決勝結果が第12戦のグリッドに影響するので、しっかり攻めにいかなければと考えていました。スタートがチャンスだと思っていたので、専有走行から入念にチェックしていったので、自信をもって臨みましたが、その自信どおりうまくスタートを決めてトップに立って、タイヤマネージメントもここまでの大会でしっかり会得はできていると思っていたので、不安なくレースを戦うことができました。スタートの動き出しに関しては僕も良かったのですが、小林選手も良かったので厳しいかと思っていたところで、そこから失速していて。中村選手はホイールスピンしているのも見えていたので、この一瞬は『攻めにいくしかない』と考えました。少しリスクはあったと思いますが、2台の真ん中に入ってトップに立つことができました。今シーズン、タイヤを守るというところがポイントになると思っていて、しっかりマネージメントをしなければいけないのは分かっていたので、専有走行の段階からいろいろと調査して、決勝では前に出たら絶対に抜かれない状態にもっていくことを心掛けました。今週は耐えるレースになると考えていましたが、やはり2年目として、1年目のルーキーたちには負けられないですし、細かいところの詰め具合でうまくポイントを重ねたいなと思っていたので、今回優勝できたのはとても大きなことだと思っています」
荒川 麟
■第10戦 2位
(B-MAX RACING 324/Car No.51/B-MAX RACING TEAM)
「レースウィークに入ってから、木曜、金曜と専有走行ではあまりスピードがなく、予選でも思ったように走れていなかったなかで、予選結果としては第10戦が4番手、2回目が6番手と沈んでしまいましたが、富士でのレースなので抜いていけるだろうと気持ちを切り替えて今日のレースに臨みました。スタートに関しては、オートポリスとSUGOで失敗していたので、どちらかというとスタートを決めるというよりは“普通に加速すること”を目標にしていましたが、結果的にうまくいって2番手に上がることができました。ただタイヤをうまくマネージメントできず、後半のペースが悪くなってしまったので、そこに関しては次のレースに向けてしっかり直していきたいと思っています。午後の第11戦も全力を出して走ることはもちろんですが、明日につながるよう、セットアップの面などいろいろと考えて臨みたいです」
古谷 悠河
■第10戦 3位
(Deloitte. HTP TOM’S 320/Car No.37/TOM'S)
「専有走行の段階では、木曜、金曜とそれなりの手ごたえがあり、悪くないところにいけるかなと期待しながら迎えた予選だったのですが、実際にはうまくかみ合わなかったというか、不完全燃焼のような感じで第10戦が5番手、第11戦が7番手と納得できない結果に終わってしまいました。あとはもうレースで、特にスタートから追い上げていく戦いをするしかないと思い、切り替えて決勝に臨みました。今回は5番手スタートなのでとりあえずは表彰台獲得を目指しましたが、トップの2台がスタートを失敗していたので、それに助けられた部分は大きかったものの、自分としては狙いどおりのレースができたと思っています。終盤、チャンスを作りにいこうとプッシュはしましたが、少しずつ近づいていくと前のクルマの気流の影響で離れて、また近づいて離れての繰り返しで、結局抜くまでには至らなかったという感じです。それでも、ここまで苦しいレースが続いていたので、とりあえず表彰台に上がれてホッとした部分もありますし、チームの皆さんに感謝したいです。次の第11戦は7番手からのスタートなので、今回と同じようにスタートを決めて、少しでも上の順位で戻ってこられるように頑張ります」
藤原 誠
■第10戦 9位(マスタークラス優勝)
(TEAM DRAGON 324/Car No.13/TEAM DRAGON)
「初優勝は、ただただうれしいです。マスタークラスは皆さん職人のようなメンバーですし、自分としては『今シーズンの最後までに勝てれば良いかな』という気持ちで頑張っていたので、こんなにうまくいくとは思っていませんでしたね。シーズンの初戦となったオートポリスは、コースとしては一番知っている場所なのでここでライツを勉強したかったのですが、どうしても出場ができませんでした。その次のSUGOはダウンフォースを感じるSPコーナーにしろ最終コーナーにしろ、飛び出したらほぼクラッシュというようなコースなので、リスクは犯したくないという気持ちで戦っていました。富士に対しては、先週少し練習に来て、コカ・コーラ・コーナーや100Rで行き過ぎることを経験して、その時の挙動などを勉強してきたので、限界に近い、際どいところを自分なりに狙っていけたことが今回の調子につながっていると思います。スタートで最下位に下がってしまいましたが、そこから先はまわりの顔ぶれも性格も分かっていますから、レース中はしっかり戦っていけました。残り2レースあり、ここで勝ったことで調子に乗ってしまうとワンミスで下がってしまうので、明日のレースが終わるまで気を引き締めていきたいですね」