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第5戦はケイレン・フレデリックが逃げ切り今季初優勝を飾る
ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)
午前8時30分から行われた第4戦の決勝レース終了から3時間のインターバルで、スーパーフォーミュラ・ライツ第2大会は第5戦の決勝レースを迎えた。オートポリスは昼になっても曇り空は変わらないものの、スタート直前は霧は少なくなり、ドライコンディションで決勝を迎えた。
この第5戦のグリッドは、5月16日(金)に行われた専有走行5回目のセカンドベストタイムで決まっており、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)がポールポジションに。小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が2番手につけた。3番手には、第4戦で悔しいレースとなっていた野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、4番手には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)が並んだ。
■スタートで佐野が大きくジャンプアップ
午後零時15分から始まった1周のフォーメーションラップを経て切られたスタートでは、10番手スタートの岩澤優吾(DELiGHTWORKS)がストールを喫したほか、1コーナーに向けた攻防のなかでザック・デビッド(B-MAX RACING 324)がコースアウトを喫しポジションを落とした。
そしてトップ争いは、フレデリックがホールショットを決める一方で、小林は集団に飲み込まれてしまうことに。逆に第4戦ウイナーの佐野が一気にポジションを上げ2番手に。3番手には古谷、4番手に小林、5番手に野村がつける展開となった。
この第5戦に向けてニュータイヤを温存していたフレデリックは、第4戦の佐野がそうであったようにオープニングラップから大きくリードを広げていく。一方、2番手の佐野はユーズドタイヤで、ニュータイヤの古谷、小林がピタリと続き、TOM'S同士の2番手争いとなった。
その後方では、5番手の野村を先頭にエステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)、三井優介(DELiGHTWORKS)、卜部和久(B-MAX RACING 324)が僅差で続く展開となるが、野村とマッソンの2台が抜け出し5番手を争うことに。しかし野村にはスタート手順違反により5秒のタイムペナルティが課されることになった。
佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)
■マスタークラスは今田が制す
第4戦よりも短い14周のレースは、その後上位陣には大きな順位の変動はなく、最後はフレデリックが8.863秒のギャップを築き優勝。今季初勝利、そして佐野の連勝を止めてみせた。2位は佐野、3位は古谷で、今季初表彰台となった。僅差の4位は小林、5位はマッソンとTOM'S勢は2位〜5位を占める結果に。野村のタイムペナルティにより、6位は三井という結果となった。
マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING TEAM)がスタートでトップをキープ。清水康弘(GNSY RACING 324)、DRAGON(TEAM DRAGON 324)と続く戦いとなる。清水は一度今田に仕掛けたもののスピンを喫し、逆にDRAGONがその間隙を突きポジションを上げるなど、激しい戦いとなった。ニュータイヤを温存していたDRAGONは、4周目には今田に対し激しいプレッシャーをかけていった。
ただ、この攻防を制した今田がマスタークラスのトップでチェッカーを受けることに。DRAGON、清水という順位で、清水の連勝は4でストップした。