富士大会の専有走行は台風の影響で時間変更。佐野が初日首位に - superformula lights

TOPICS

富士大会の専有走行は台風の影響で時間変更。佐野が初日首位に

2025/09/05

佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)

 2025年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、8月29日(金)〜31日(日)に行われた第4大会から、1週間で第5大会を迎えた。舞台は静岡県の富士スピードウェイだ。富士チャンピオンレースシリーズの中の一戦として行われ、9月5日(金)には2回の専有走行が予定された。

 ただ、日本列島を横断する台風15号の影響で、9月5日(金)の富士スピードウェイは朝から強い雨に見舞われた。午前8時35分から予定されていた専有走行1回目は、悪天候のためキャンセルに。その後も強い雨が降り続き、午後1時45分から予定された専有走行2回目もキャンセルが決定した。

 これにともないタイムスケジュールの変更が行われ、雨脚が弱くなる予報が出ていた午後5時25分、さらに翌日の9月6日(土)の午前7時55分から急遽30分間の専有走行枠が設定された。

 そんな走行枠を前に、富士スピードウェイは日中は激しく雨が降り続いていたものの、午後2時30分過ぎあたりから雨はピタリと止んでいった。スポーツ走行や併催レースの専有走行が続く間に西日も差しはじめ、台風の影響か強まった風の影響もあってレコードライン上は急速に乾いていった。

 午後5時25分からスタートした専有走行1回目では、走行を待ちわびたかのように全車がスリックタイヤを履きコースイン、周回を重ねていった。なおこの第5大会は当初のエントリーリストから、30号車は大滝拓也からDRAGONに変更されたほか、このセッションでは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)の4号車を佐々木大樹がドライブしている。

午前の富士スピードウェイ午前の富士スピードウェイ

■専有走行1回目は意義ある専有走行に

 走り出しこそ1分35秒台だったラップタイムだが、真っ先に1分34秒台に突入したのは、今季のランキングを争う野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)と佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)のふたり。佐野が1分34秒862を記録すると、野村が1分34秒997でこれに続き、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が3番手に続いた。

 日没が近く、30分という短いセッションではあったものの、終盤には各車ともタイムを伸ばしはじめ、佐野が1分34秒430にタイムを上げると、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)が1分34秒437を記録し2番手に。さらにエステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)が3番手に続く。さらに、残り4分を切ってから佐野は1分33秒789にタイムアップ。これに野村が1分33秒903で続くなど、終盤は目まぐるしくタイムが更新されていくことになった。

 結果的に、佐野が1分33秒789でこの専有走行1回目のトップに。2番手に野村がつけ、ランキングのトップ2が上位を分け合うことになった。3番手にはチェッカー間際に1分34秒077を記録した小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)がつけた。三井優介(DELiGHTWORKS)が1分34秒263で4番手、古谷は1分34秒437で5番手につけた。

「30分間でやりたいことがすべてできたかというとそうではないですが、走れない状況で土曜の朝を迎えるのは心配なことも多いですし、不安要素を取り除くという意味では意義ある30分だったと思います。今、野村選手が7連勝しているので、僕がここで3連勝をして、7勝同士にもっていきたいです」と佐野。

 9月6日(土)は午前7時55分から専有走行2回目が行われ、午前9時05分から第13戦/第14戦の公式予選が行われる。

野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)