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第14戦は小林利徠斗が今季初優勝。野村の連勝を止める
小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は9月7日(日)、富士スピードウェイで大会最終日を迎えた。朝から富士山が顔を出す晴天に恵まれ、気温も上昇するなか、午前9時05分から第14戦の決勝レースが行われた。
9月6日(土)に行われた第14戦の公式予選では、第13戦でもポールポジションを獲得した野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が1分33秒482を記録しトップに立ったが、終了間際に1分33秒376にタイムを上げた小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)がポールポジションを獲得。野村は2番手につけることになった。
3番手につけたのは、第4大会スポーツランドSUGOから好調を維持する古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)。第13戦に続く4番手には三井優介(DELiGHTWORKS)がつけ、アタック中にわずかなミスがあった佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)は5番手につけた。
■スタートで三井が2番手に浮上
雲がありやや涼しさを感じるなかで迎えた第14戦のスタートでは、3番手スタートの古谷が猛ダッシュ。TGRコーナーではアウトからポールスタートの小林に襲いかかるが、わずかにアウトにはらんでしまう。その間隙を突いたのが4番手スタートの三井で、野村をもかわし2番手へ。野村が3番手に続いた。古谷は佐野、エステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)の先行を許し6番手となってしまう。
一方、後方では7番手スタートのケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)と8番手スタートの卜部和久(B-MAX RACING 324)がわずかに接触。フレデリックはスピンを喫し最後尾となる。このアクシデントは卜部の接触行為という判定が下された。
オープニングラップからトップに立った小林はリードを広げる一方、2番手の三井の背後には野村がピタリとつけていく。ただ三井はこの第14戦にニュータイヤを温存しており、野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)もなかなかオーバーテイクには至らなかった。
小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)
■マスタークラスは激しい争いを今田が制す
レース中盤以降、トップの小林は安定したペースでリードを築く一方、2番手の三井の背後からは野村が何度も揺さぶりをかけていった。ただ、ニュータイヤの恩恵もあり三井はなかなか隙をみせず、レース終盤に入っていった。
2台の争いの一方、トップの小林は3周目に1分34秒461というファステストラップも記録し、4.590秒のリードを保ち今シーズン初優勝を飾ることになった。2位は最後まで三井が守り切ることに。三井にとって、DELiGHTWORKS RACINGにとってのスーパーフォーミュラ・ライツ初表彰台を獲得した。野村は3位でチェッカー。この結果、9連勝は叶わない形となった。
4位はグリッドからひとつポジションを上げた佐野。5位はマッソン、古谷は6位でフィニッシュすることになった。
マスタークラスは、スタートで2番手スタートの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がトップに立つも、TGRコーナーでの混乱のなかでクラスポールスタートの清水康弘(GNSY RACING 324)が先行。ただ2周目のTGRコーナーでは今田が清水をオーバーテイクするなど、激しい展開となった。
さらに、スタートで遅れたDRAGONだが2台のバトルに追いつくと、清水をかわし2番手に浮上した。
3台はこの第14戦でもレースを通じて1秒差以内のバトルを展開したが、最後はジワジワとリードを広げた今田が優勝。今季6勝目を飾った。