岡山大会は野村勇斗が3連勝。ランキングも首位に並ぶ - superformula lights

TOPICS

岡山大会は野村勇斗が3連勝。ランキングも首位に並ぶ

2025/06/22

野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

 6月19日(木)のスポーツ走行から始まった全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3大会は、いよいよ週末のラストレースとなる第9戦を迎えた。この第9戦は前日の第7戦の結果でグリッドが決まっており、野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジション。小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)がフロントロウ2番手につけた。

 2列目にはザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が並び、3列目には佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)と三井優介(DELiGHTWORKS)がつけた。

第9戦 スタート第9戦 スタート

■野村がスタートを決めトップに

 事前の予報では午後には雨という予測もあったが、心配された雨は降らず、午後2時に第8戦に向けたフォーメーションラップがスタートした。迎えたスタートでは、最前列の野村と小林が同様に好発進。1コーナーにはグリッドどおりの順位で突入していく。

 一方、その後方では3番手にフレデリックが浮上。4番手となったデビッドには6番手スタートの三井が並びかけるが、これはオーバーテイクには至らず。その背後ではエステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)と佐野が激しい6番手争いを展開した。

 3周目に入ると順位は落ち着きはじめ野村、小林、フレデリック、デビッドというトップ4は間隔が広がっていくが、三井を先頭とした5番手争いのなかマッソン、佐野、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)という4台での接近戦が展開された。

 レース中盤以降、上位陣に順位の変動は見られなかったが、13周目に波乱が起きた。9番手を卜部和久(B-MAX RACING 324)と争っていた伊東黎明(LMcorsa OTG 320)がヘアピンで卜部を避けようとした際にコースアウトを喫し、グラベルにストップ。この車両回収のため、このレースウイークで初めてのセーフティカーが導入された。

セーフティカーランの様子セーフティカーランの様子

■清水が逆転で今シーズン6勝目を飾る

 セーフティカーランはわずか1周で解除され、レースは16周目に再開されたが、ここでマッソンが三井をオーバーテイクし5番手に浮上する。ただ、トップ4には順位の変動はなく、野村が最後は1.243秒のリードを保ちチェッカー。この岡山大会での3連勝を飾ることになった。

 2位は小林で3位はフレデリックという表彰台の顔ぶれに。デビッド、マッソン、三井と続くトップ6となった。佐野は7位で無得点となったことで、3連勝を飾った野村がついにポイントランキングで佐野と同点となった。

 マスタークラスは、スタートに勝機を見出していたDRAGONがこの第9戦でも清水康弘(GNSY RACING 324)を先行することに。第8戦の再現のような展開となっていった。しかしこの第9戦ではDRAGONのペースが良く、なかなか清水が接近できず。DRAGONが連勝を飾るかに思われた。

 しかしセーフティカーラン明けの16周目、清水がDRAGONをかわし、DRAGONはその後ダブルヘアピンでスピン。これで清水がトップに立ち、今季6勝目を記録した。