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オートポリス大会開幕。専有走行は佐藤がトップタイム
2021年のBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権もシリーズの折り返しとなる第3大会を迎えた。レースの舞台は大分県日田市のオートポリス。阿蘇の山並みに作られた大きなアップダウンをもつ難攻不落のコースだ。また今大会は、ALBIREX RACING TEAM、Rn-Sportsの11号車が参戦せず、10台によって争われる。
今回、レースウイークの公式セッションとなる5月13日(木)の専有走行に先立ち、午前10時からオートポリスによるスポーツ走行枠が設けられ、1時間半走行が行われた。ここで各車は焼き入れ等の作業を行っていくが、平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)がターン11出口からターン12にかけてアウト側の縁石に乗ってしまいスピン。クラッシュしたことから赤旗中断となった。
午後1時15分からスタートした専有走行1回目では、コンディションも少しずつ上がり1分40秒台から39秒台に上がっていく。ただ、終盤には少しずつ小雨が舞いはじめ、さらなるタイムアップは難しい状況になってしまう。
そんななか、残り10分ほどというタイミングで今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がターン16のブリッジ先でクラッシュ。セッションは赤旗中断となってしまい、その後スタート練習のみが行われ終了した。
この日の走行では、鈴鹿ラウンドで3連勝を飾りランキングをリードする名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が1分37秒025でトップタイムをマーク。佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が1分37秒758で続き、オートポリス初走行となったジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)が1分38秒036で3番手につけた。なお、平良は車両修復が間に合わずこの専有走行は走行することができなかった。
名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
■2日目は晴天の下で佐藤がトップタイム
明けた専有走行2日目となる5月14日(金)は、早朝こそ晴れ間も見えていたが、次第に雲が多くなりはじめるなか、午前9時から専有走行2回目がスタートした。初日走行できなかった平良、終了間際にクラッシュした今田もコースインを果たしている。
前日同様、名取、佐藤、そして三宅淳詞(MAX RACING 320)が1分38秒台に入れていくが、そんななか開始から29分というところで、ターン11出口からターン12にかけてのイン側にスロットル系のトラブルのため名取がストップ。車両回収のために赤旗中断となった。
セッションは午前9時35分に再開されると、河野駿佑(RS FINE K&N 320)が1分38秒642をマークしトップタイムを塗り替え、さらにそれをアレジが1分38秒409まで更新してみせる。ただ直後、アレジはターン15でコースアウト。グリーン上でフロントウイングを失いストップし、この車両回収のため二度目の赤旗中断となった。
再開後、アレジのタイムを今度は佐藤が塗りかえ、1分38秒083までタイムを上げていくと、終盤には各車がアタックシミュレーションを実施。ここで佐藤は1分37秒506までタイムを上げ、専有走行2回目のトップタイムをマークした。2番手には野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が続き、アレジがマークした1分38秒409が3番手に。4番手に河野という結果となった。
■2日目午後はタイムスケジュールが変更に
この専有走行2回目の後、荒天が予想される土曜を踏まえ、急遽タイムスケジュールが変更され、午後1時35分から1時間30分の専有走行3回目、午後4時35分から30分間の専有走行4回目が設けられることになった。
薄曇りで日射しがあるなかスタートした専有走行3回目では、途中平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が平良がクラッシュしたため赤旗中断。さらに開始から55分というところで、ふたたび赤旗が提示された。
そんななか、この専有走行3回目のトップタイムをマークしたのは1分37秒502までタイムを縮めた佐藤。1分37秒980で名取が2番手に。野中が3番手、河野が4番手に続いた。専有走行2回目でコースアウトしたアレジはこの走行でコースインすることができなかった。
1時間30分のインターバルで迎えた専有走行4回目は、各チームともタイミングをうかがいながらコースインしていった。ただ、開始から6分というところでDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がストップ。この走行で最初の赤旗となった。
走行は午後4時46分に再開されたが、ここで佐藤が1分37秒454へ。アレジ、三宅、野中、河野と続く。各車は予選同様、一度ピットに戻るとニュータイヤで再度コースインしていった。ここで名取が1分37秒067にタイムを上げるも、1分36秒991までタイムを上げたのは佐藤。最後はそのままトップタイムで2日間の走行を締めくくることになった。
「走り出しはクルマもドライビングでも足りない部分がありましたが、加藤寛規監督のアドバイスや、エンジニアがクルマの調子を上げてくれたおかげで、最後は気持ちよく専有走行を走れました。チームもオートポリス、ウエットは得意としていますし、自分自身も雨は苦手ではないので、明日以降の天候は分かりませんが、自信をもって臨めると思います」と佐藤。
一方2番手となった名取は「トラブルで走れなかったのが痛かったですね。最後の専有走行では、一度目のアタックで焦りというか、合わせ切れませんでした。とはいえ雨は自信がありますし、明日は切り替えていきたいと思います」と専有走行を振り返った。
先述のとおり、5月15日(土)は荒天が予想されている。タイムスケジュールの変更等があった場合はアナウンスされる予定だ。