開幕前のもてぎ合同テストは宮田莉朋が午前、午後ともにトップタイムをマーク - superformula lights

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開幕前のもてぎ合同テストは宮田莉朋が午前、午後ともにトップタイムをマーク

2020/08/18

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)

 8月18日(火)、栃木県のツインリンクもてぎで全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の合同テストが行われ、午前のセッション1、セッション2ともに宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F320)がトップタイムをマークした。

■開幕前のテストに12台が集まる

 新型シャシーであるダラーラ320を導入し、新たな装いでスタートを切る予定だった2020年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当初開催予定のカレンダーから大きく変更され、開幕前の合同テストも相次いで延期されてしまった。

 そんななか、8月29日(土)〜30日(日)にようやく迫った第1戦に向け、8月18日(火)に2020年第1回合同テストがワンデーで行われた。新シーズン開幕へ向け集まったマシンは12台。ただ、当初参戦を予定していた外国人ドライバーは新型コロナウイルスによる渡航制限の影響をうけ、複数のチームで日本人ドライバーが起用されている。

 前日の8月17日(月)から気温が30℃を超える、うだるような暑さに見舞われたツインリンクもてぎ。18日も午前9時30分のコースオープンの時点から気温は30℃を超えており、夏空の下で午前のセッション1がスタートした。多くのマシンが序盤ニュータイヤのスクラブを行うためピットアウト〜インを繰り返し、第1戦に向けたメニューをこなしていった。

 午前は大きなアクシデント等もなく走行が進んでいったが、走行開始から2時間20分ほどが経過したタイミングで、アルビレックスレーシングチームの神晴也(Albirex-RT)がヘアピン立ち上がりで、さらにチームメイトの入山翔(Albirex-RT)がV字でストップしてしまったため、赤旗提示。ただ大きなトラブルではなく、その後2台は再コースインを果たした。

 3時間に渡るセッション1の終盤には、各車ニュータイヤでのアタックを展開し、宮田が1分45秒663をマーク。午前をトップタイムで終えた。2番手には、今季からエンジンをトムスに変更した河野駿佑(RSFINE K&N 320)がつけ、3番手には小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)が続き、入山、神のふたりもチェッカー間際にタイムを上げた。

河野駿佑(RSFINE K&N 320)河野駿佑(RSFINE K&N 320)

■午後も宮田がトップタイムをマーク

 わずか1時間というインターバルでスタートしたセッション2は、午後1時30分に始まった。序盤は準備が整ったマシンから少しずつコースインしていくが、午前中3番手の小高はメカニカルトラブルで走れず。また神は当初から午後の走行を予定しておらず、出走しなかった。

 午後も引き続きアクシデントは起きず、赤旗中断はないまま終盤へ。チェッカー間際には、ふたたびニュータイヤでのアタックが展開されたが、それまでただひとり1分44秒台をマークしていた宮田が、チェッカーまで残り1分というところで1分44秒238までタイムアップ。午前、午後ともにトップタイムでテストを終えた。

「昨年12月以来フォーミュラに乗っていなかったので、まず感覚が大丈夫かどうか不安がありましたが、2セッションともにトップタイムで終えることができたので良かったです。今年は絶対にチャンピオンを獲りたいと思っています」と首位の宮田はテストを終え、第1ラウンドに向け抱負を語った。

「今季はSUPER GTにも参戦していますが、いろいろな要素があるレースですし、スーパーフォーミュラ・ライツは本当の自分の速さを証明する場所だと思っています。今年こそしっかりチャンピオンを獲って、将来のステップアップに繋げたいと思っています」

 2番手にはチェッカー間際に1分44秒877をマークした河野がつけ、3番手は小高とトップ3は午前と同じ顔ぶれとなった。4番手には2017年の全日本F3チャンピオンである高星明誠(B-MAX RACING TEAM)が、5番手には阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)が続いた。

 2番手の河野は「宮田選手とは差がありますが、昨年に比べたらトップ争いができる位置に進歩できたのではないかと思っています。どこが負けているかは分かっているのですが、しっかり1周をまとめ、レースウイークまでに悪かった部分を上げていけるようにしたいと思います」とコメントした。

 午前こそ7番手に留まった2017年王者の高星は、午後は4番手に。「やはりコーナリングスピードや限界がGT500マシンよりも高く感じました。その感覚を取り戻すのに時間がかかりましたね。いけばいくほどタイムは上がりましたし、それが最初に戸惑ってしまった原因だと思います」とテストを振り返った。

「今日は宮田選手が速かったですが、それは毎年のことですし、簡単に勝てるとは思っていません。これから悪い部分を修正して、レースウイークに向けて改善させていきたいと思っています」

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1ラウンドは、8月29日(土)〜30日(日)にツインリンクもてぎで第1ラウンドを迎える。新たなシリーズの最初のウイナーに名乗りを上げるのは誰になるだろうか。

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小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S 320)