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強雨のサバイバルレースとなった第7戦を制し三宅淳詞が今季2勝目
2日間に渡る専有走行を終え、迎えた5月15日(土)のオートポリスは、事前の天気予報どおり深夜から雨が降っており、ウエットコンディションとなっていた。予報ではこの日、午後にはさらに雨脚が強まるとされており、午前9時15分、大会審査委員会は公式通知No.19を発行し、タイムスケジュールの変更を決定した。
当初のタイムスケジュールでは、午前11時20分から第7戦/第8戦の公式予選が行われる予定となっていたが、タイムスケジュールを改定し公式予選を行わず、第7戦の決勝レースを午前11時35分から行うこととされた。
グリッドについては、5月14日(金)に行われた専有走行3回目の結果を基に大会審査委員会が決定した。ポールポジションは佐藤蓮(TODA FIGHTEX)で、2番手には名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がつけた。3番手には野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)、4番手には三宅淳詞(MAX RACING 320)がつけた。専有走行でエンジン交換を行ったジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)は9番手からのスタートとなった。
■首位が相次ぐスピン
迎えた午前11時35分からの決勝レースだったが、雨脚が強いこともあり、10分間スタートはディレイに。結局、午前11時54分にセーフティカー先導のスタートが切られた。
セーフティカーは3周目に退去することになり、4周目のリスタートに向け隊列が整えられていくが、さよりんブリッジを過ぎたところで、首位の佐藤がまさかのコースアウトを喫してしまう。これで名取が首位で4周目に入っていくが、佐藤がグラベルストップしていたこともあり、セーフティカー導入が発表された。
しかしその直後、第1ヘアピン立ち上がりのターン6で名取がスピン。スポンジバリアにクラッシュしてしまった。これでトップは1コーナーで野中をかわしていた三宅、2番手に野中、3番手に河野駿佑(RS FINE K&N 320)と続くオーダーでセーフティカーランとなった。
■レースはセーフティカーランで終了
レースは8周目にリスタートとなるが、30分間のレース最大延長時間が近づく。そんななか、リスタート後の8周目、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がコースアウトを喫したほか、2番手につけていた野中がターン16でコースアウトしグラベルストップ。さらに、河野を追っていた平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が最終コーナーでコースアウトを喫した。
一方、各車が苦しむなか、猛烈なペースで追い上げていたのはアレジ。8周目、一気に河野の背後まで浮上すると、9周目の1コーナーで河野をオーバーテイク。2番手まで浮上した。ただその直後、レースは三度目のセーフティカーランとなってしまった。
レースはセーフティカーランのまま30分間の最大延長時間となり、フィニッシュ。トップを守った三宅が2勝目をマーク。アレジが2位に。河野は3位に食い込み、2021年初表彰台を獲得した。4位は平良、5位はクラッシュでフロントウイングを曲げながらも走りきった名取という結果になった。
6位となったのは、マスタークラス優勝となった今田信宏(JMS RACING with B-MAX)で、初めてのオーバーオールでのポイント獲得も果たすことになった。