第4大会SUGOの専有走行は佐藤蓮がトップタイムに - superformula lights

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第4大会SUGOの専有走行は佐藤蓮がトップタイムに

2021/06/18

佐藤蓮(TODA FIGHTEX)佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

 2021年のBuzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、早くもシリーズ後半戦となる第4大会を迎えた。舞台は、宮城県村田町のスポーツランドSUGO。2021年春にかけてピット棟の一部やピットロード出口などが改修されてから、スーパーフォーミュラ・ライツでは初めてのレースとなる。

 今大会も6月17日(木)に、午前10時からサーキット主催の1時間30分のスポーツ走行が行われ、曇り空のもと、過去に全日本F3選手権/スーパーフォーミュラ・ライツに参戦した経験をもつドライバーを含む12台が走行。大きなアクシデントなくセッションを終え、午後2時からスタートした専有走行1回目に臨んだ。今大会からシリーズに復帰したルッカ・アレン(Albirex-RT)も午前の走行から初めてのスポーツランドSUGOを習熟している。また、第1大会から第3大会までに受けたペナルティポイントにより、SFLA規定のペナルティを受け野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)が1時間、佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が2時間、この専有走行1回目で走行しなかった。

 薄曇りながら暑さを感じさせるコンディションのなか、各車は焼き入れなどの作業、さらにセットアップの確認などを行いながら周回を重ねていくが、開始から1時間30分というところで、1コーナーと2コーナー間のアウト側のランオフで平良響(Kuo カローラ中京 TOM'S 320)がコースオフ。後輪をグラベルに落としてしまい、この車両回収のため一度赤旗が提示された。幸い平良の車両にダメージはなく、そのまま自走でコースに復帰した。

 赤旗はすぐに解除されたが、その後開始から2時間20分ほどのタイミングで、平良がコースアウトしたのとほぼ同じ位置でアレンがストップ。このセッション2回目の赤旗が提示されることになった。

 中断の影響もあり、走行は午後4時38分にチェッカーとなったが、この日の専有走行1回目のトップタイムをマークしたのは、前大会のオートポリスでダブルエントリーをして全日本スーパーフォーミュラ選手権で初優勝を飾ったジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)。1分13秒604というベストタイムで、初日を首位で終えることになった。

 2番手につけたのは、持ち込みセットアップが好感触だった河野駿佑(RS FINE K&N 320)。3番手にはポイントリーダーの名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がつけた。ただ、このセッションではニュータイヤを投入しない車両もいる状況だった。

ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM'S 320)

■専有走行3回目に佐藤蓮がトップタイムをマーク

 明けて6月18日(金)は、午前9時から専有走行2回目が行われた。天候は爽やかな晴天となったものの、やや風があり、暑さの面ではやや涼しさを感じさせるコンディションとなった。

 そんななか、2時間に渡る走行が行われていき、前日首位のアレジ、さらに佐藤、名取、三宅淳詞(MAX RACING 320)らが上位につけていく。

 専有走行2回目は赤旗が出ないまま続き、アレジはセッション中盤に1分13秒587をマークしていたが、チェッカー間際の残り5分を切ったところで、佐藤が1分13秒673にタイムを上げるも、アレジのタイムには届かず。アレジが2セッション連続のトップタイムとなり、佐藤は2番手、名取が3番手となった。

 2時間のインターバルを経て、午後1時からスタートした専有走行3回目は、やや薄曇りのなかでスタートした。このセッションも赤旗中断はなく、各車とも1分14秒台で周回を重ねていくことになるが、終盤、残り10分を切ったあたりからニュータイヤが投じられ、タイムが大きく上がっていった。

 そんななか、チェッカーまで残りわずかのタイミングで1分13秒084までタイムを縮めたのは佐藤。アレジもタイムを伸ばすが、1分13秒589というベストタイムで2番手に。3番手にはコンディションが好転するまでピットでステイした名取という結果となった。

「走り出しからいろいろなことを試し、初日は2時間のペナルティもあったので、決勝のセットアップを探して終わったのですが、今日は一発を出せるセットを探そうと朝から頑張った結果、最後に帳尻を合わせることができました」というのはトップタイムをマークした佐藤。

「前大会のオートポリスでは雨に翻弄されてしまった部分もあったので、そういったところを一度冷静になり、チームと週末を組み立てていきたいと思います」

 2番手となったアレジは、「最初はサーキットも初めてだったので、少しずつステップ・バイ・ステップで覚えていきました。ペースも悪くはありませんが、もう少し伸ばしたいですね。エンジニアと一緒に、予選に向けて勉強していきたいと思います。明日は天候が分からないですが、雨は難しそうですね」と語った。

 またポイントリーダーの名取は3番手。「タイムだけを見ると、ぜんぜん納得できない結果ですね。ちょっとしたトラブルもありましたが、逆に今後はインプルーブできるので、気を引き締めるためにも良かったのではないでしょうか」と2日間の走行を振り返った。

「明日は雨になるとは思いますが、B-MAX RACING TEAMは昨年雨のSUGOですごく速かったですし、良いデータがあるので、僕がそれを活かして速く走るだけです」

名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

河野駿佑(RS FINE K&N 320)河野駿佑(RS FINE K&N 320)