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名取鉄平と佐藤蓮の戦いは名取が制し今季6勝目を飾る
名取鉄平（Byoubugaura B-MAX Racing 320）
6月17日（木）から走行が始まったBuzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第4大会も、いよいよ最終日となる6月20日（日）を迎えた。前日は終日雨模様だった宮城県のスポーツランドSUGOだが、夜半のうちに雨は止み、この日は朝から曇天でコース上の各所にウエットパッチは残るものの、レコードライン上は、ストレート等は湿っているものの、かなりドライに近づいたコンディションで迎えた。
前日の6月19日（土）にウエットのなかで行われた第10戦／第11戦の公式予選では、各車が二度のアタックを展開していくが、2セット目のニュータイヤを履いて各車がアタックラップに入っていった直後、馬の背コーナーでDRAGON（TEAM DRAGON B-MAX 320）がコースアウト。赤旗中断となってしまう。
再開後、佐藤蓮（TODA FIGHTEX）がわずかにタイムを伸ばしたものの、第11戦のグリッドを決めるセカンドベストでは、名取鉄平（Byoubugaura B-MAX Racing 320）が1分30秒107でポールポジションを獲得した。2番手には佐藤がつけ、前日の第10戦でポール・トゥ・ウインを飾ったジュリアーノ・アレジ（Deloitte. TOM'S 320）は3番手。4番手には平良響（Kuo カローラ中京 TOM'S 320）、5番手には河野駿佑（RS FINE K&N 320）と第10戦と同じグリッドとなった。
第11戦 スタート■スタート直後にアクシデントが
午前9時55分にコースインし、午前10時20分にフォーメーションラップがスタートした第11戦。グリッドはまだ濡れている状況だったが、ポールポジションの名取、2番手グリッドの佐藤がともにスタートを決めると、名取、佐藤の順で1コーナーに入っていく。一方その後方では、4番手スタートの平良が好発進。3番手グリッドのアレジをかわしていった。
しかしその後方で、5番手スタートの河野、6番手スタートの野中誠太（Kuo カローラ中京 TOM'S 320）、さらに7番手スタートのルッカ・アレン（Albirex-RT）が3ワイドで1コーナーに入っていく。インに野中、アウトにアレンと挟まれるかたちになった河野だが、野中がわずかにアウトにはらみ、河野とタイヤ同士で接触。河野の車両は宙を舞い1回転してしまう。
河野、そして野中はともにすぐに車両を降りることができたが、セーフティカーが導入されることに。2台の車両回収のため、4周までセーフティカーランが続くことになった。
レースは5周目にリスタートを迎えるが、上位陣は激しい牽制でリスタート後のポジションアップを狙っていくも、1コーナーを名取が制し、佐藤、平良、アレジと続く。その後方ではアレンに三宅淳詞（MAX RACING 320）が迫り、7周目の1コーナーでアウトから三宅がアレンをオーバーテイク。5番手に浮上した。
名取は7周目、1分14秒135というファステストラップをマークすると、9周目には1分13秒925とさらにファステストを更新。佐藤との差を1秒以上に広げようとする。ただ佐藤も食い下がり、なかなか2秒には広がらず、トップ争いは膠着状態に。一方その後方では、3番手の平良にアレジ、さらに三宅が迫り、3台による接近戦となっていった。
河野駿佑（RS FINE K&N 320）■最後は名取が逃げ切り。3位争いは平良に軍配
名取と佐藤のトップ争いは1〜2秒の間で終盤まで突入していくが、13周目に佐藤がわずかにオーバーラン。2台の差が3秒程度に広がると、最後は2.883秒のギャップを築き、名取が逃げ切り。第8戦オートポリス以来となる今季6勝目を飾り、ファステストラップの1ポイントも加算。フルマークでポイントランキングのリードを広げた。
2位は佐藤で、第5戦鈴鹿以来となる表彰台に。3位争いはファイナルラップまで平良とアレジの1秒以内の攻防が続いていたが、平良が最後までポジションを譲らず、第10戦に続き2戦連続の表彰台を獲得した。一方4位となったアレジは、第3戦以来続いていた連続表彰台が途絶える結果となった。5位は三宅、6位は今季初ポイントとなったアレンとなった。
マスタークラスは、序盤からリードを築いた今田信宏（JMS RACING with B-MAX）が危なげなくチェッカーまで走りきり、今季6勝目を飾った。
セーフティカーランの様子
平良響（Kuo カローラ中京 TOM'S 320）
