スタートを制した小高一斗が3連勝。TOM'Sがトップ4独占 - superformula lights

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スタートを制した小高一斗が3連勝。TOM'Sがトップ4独占

2022/06/19

トップ3を占めた小高一斗、平良響、野中誠太トップ3を占めた小高一斗、平良響、野中誠太

 午前9時31分にチェッカーを迎えた第11戦の決勝レースから3時間強。全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4大会の最後のレースとなる第12戦の決勝レースを迎えた。

 前日の第10戦を制した小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が第11戦に続きポールポジションからスタート。2番手には平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)、3番手には平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)がつけ、4番手には野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が並ぶグリッドとなった。

 ポイントリーダーの太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)は10番手から、B-MAX RACING TEAM勢は、第10戦でリタイアを喫した木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が11番グリッドから、菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が12番手からスタートする。

第12戦 スタート第12戦 スタート

■スタート直後にまたも波乱が

 午前中こそ気温28度と、暑さのなかでのレースとなったが、昼ごろからスポーツランドSUGOは雲が厚くなり、曇天模様のもとでスタートを迎えた。

 ポールポジションの小高、2番手の平良ともグリッドどおりの順位で1コーナーに入っていくが、3番手スタートの平木玲次はやや蹴り出しが遅れ、インから野中、アウトから古谷が1コーナーへ。平木玲次は5番手となっていく。

 一方、後方ではまたも波乱が起きた。9番手スタートの川合孝汰(Rn-sports 320)と太田が1コーナーへのアプローチで接触。川合は右リヤの足回りを痛めスピン。8番手スタートの平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)に接触、アウトに避けた太田をさらに避けようとした木村がダートに出るかたちとなり、フロントウイングを痛めてしまう。

 川合はコース上にストップしてしまい、レースはセーフティカーランとなる。平木湧也、木村はピットインし、木村はフロントノーズごとウイングを交換。セーフティカーが幸いし同一周回のまま隊列に復帰することに成功した。

 車両回収の後、レースは5周目にリスタートを迎えるが、2番手につけた平良、3番手の野中がピタリと小高の背後につけ、さらにやや離れた位置に古谷が続き、TOM'S勢がトップ4を占める展開となっていく。一方後方では、リスタート時に太田がポジションアップ。さらに平木玲次をかわし5番手までポジションを上げていった。

 中盤、トップ争いは平良、野中がファステストラップをマークするなど小高を先頭にした争いは接近したまま推移していくが、小高は「ペースは良くなかった」というものの、終盤には「意地」で少しずつその差を広げていった。最後までリードを譲らなかった小高は、ポール・トゥ・ウインでチェッカー。このSUGOでの第4大会で自身初となる3連勝を達成した。

小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)

■TOM'Sが13年ぶり表彰台独占

 2位は平良が入り、3位は第4大会で初めての表彰台となった野中という結果に。古谷と太田の争いは最後は1秒の差がつき、今季初めてTOM'Sがトップ4を独占する結果となった。なお、TOM'Sの表彰台独占は2009年以来13年ぶりとなる。太田は5位、追い上げをみせ平木玲次をかわしてきた木村が6位1ポイントを獲得した。

 マスタークラスは、9位でチェッカーを受けた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)との戦いを制し優勝。こちらも小高と同様、第4大会で2021年第5大会以来となる3連勝を飾ってみせた。

第12戦 表彰台第12戦 表彰台

今田信宏(JMS RACING with B-MAX)今田信宏(JMS RACING with B-MAX)