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雨中の第13戦は小高一斗が制す。太田、木村が表彰台に
2日間に渡る専有走行から一夜明け、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されている全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は、第13戦/第14戦の公式予選、そして第13戦の決勝レースが行われる8月20日(土)を迎えた。
午前10時45分からスタートした公式予選は、曇り空の中にてまずはTOM'S勢がコースイン。少し間隔を置いて太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)、そして専有走行から好調だった木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がコースインしていった。
まずは1セット目のニュータイヤで各車がアタックを展開していくが、ここでは菅波が1分45秒003でトップに立ち、木村が続いた。一度各車はピットに戻り、2セット目のニュータイヤでアタックを展開していくが、ここで1分44秒439までタイムを上げた木村が第13戦のポールポジションを獲得した。2番手にはここまで苦しい週末となっていた小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が続いた。3番手には太田、4番手には菅波がつける順位となった。
■スタートで小高がトップに浮上
午前の公式予選の後、モビリティリゾートもてぎは雲が厚くなりはじめ、午後2時30分から行われたスーパーフォーミュラ第7戦の決勝レース直前から雨が本格的に降りはじめた。迎えた午後4時35分からのスーパーフォーミュラ・ライツ第13戦の決勝レースを前に雨は上がったものの、路面はウエットコンディションのまま迎えた。
スタートでは、初のポールポジションだった木村の蹴り出しが伸びず、2番手から好スタートを切った小高がトップに浮上する。これに次いで3番手スタートの太田、4番手スタートの菅波が競り合いながら入っていくが、2コーナーから3~4コーナー、さらに5コーナーまでの間で2台は攻防を展開。5コーナー立ち上がりで2台はサイド・バイ・サイドとなるが、ここでわずかにコースの外に出た菅波はタイヤにトラブルを抱えスローダウンを喫してしまった。
これでトップの小高、そして太田が続くことになるが、6番手から得意のスタートを決め、さらにV字コーナーで木村をかわしてきた平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が3番手に浮上した。その後方では4番手に木村、さらに5番手には野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)がつけるものの、8番手からジャンプアップした川合孝汰(Rn-sports 320)が序盤激しく野中を攻め立てた。
そのような中、トップに立った小高は太田に対してのリードを大きく広げていく。
■古谷が猛追も接触。3位は木村に
小高の後方では、2番手の太田に平良が接近し、緊迫した展開が続いていたが、追い上げをみせてきたのが古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)。序盤の野中とバトルしていた川合をかわすと、野中が11周目にシフト系のトラブルからいったんピットインしたことから5番手に浮上。さらに4番手を走る木村とのギャップを縮めていった。
古谷は18周目に木村をオーバーテイクすると、太田と平良の2番手争いに急接近。ファイナルラップには平良のテールにつき、5コーナーから平良にバトルをしかけていき、S字でサイド・バイ・サイドに持ち込んでいく。しかしここで2台は接触を喫し、平良はコース上にストップ。古谷はふたたび動き出し3位でチェッカーを受けたが、レース後に10秒のタイムペナルティを課された。
結局トップの小高は39.515秒ものマージンを築きトップチェッカー。第4大会からの連勝を4に伸ばし、今季7勝目を飾った。2位は太田、3位は木村という結果となった。
タイムペナルティにより古谷は4位、5位は第3戦以来のポイント獲得となった川合という結果に。序盤、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)の先行を許したものの、今田のコースアウトでマスタークラス優勝を勝ちとったDRAGONが総合6位で今シーズンの初シリーズポイントも獲得した。