TOPICS
太田格之進が第16戦をポール・トゥ・ウインで制す
変わりやすい天候のなか、2日間に渡って行われた専有走行を経て、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会は9月24日(土)の第16戦/第17戦の公式予選を迎えた。この日の岡山国際サーキットは爽やかな秋晴れに恵まれ、午前9時05分からスタートした公式予選は完全にドライコンディションの下で行われた。
開始早々から元嶋成弥(Kデンタルオフィス Rn)、ロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)らがコースインしていくなか、やや間隔をおいてTOM'S勢、B-MAX RACING TEAM勢がコースイン。1セット目のニュータイヤでアタックを行っていくが、まずは専有走行で2番手につけていた菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が1分21秒688を記録しトップに立つ。次いで太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)と続いていった。
一度ピットに戻り、残り8分が近づこうかというタイミングで多くのマシンがコースインし2セット目のニュータイヤでアタックを行っていくが、続々とタイムが更新されていくなか1分21秒137までタイムを縮めた太田がわずか0.001秒差で木村を退け、第16戦のポールポジションを獲得した。
2番手には木村、3番手には小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がつけることに。4番手には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)がつけたが、エンジン主要部品の交換により5グリッド降格。予選5番手となった菅波が4番手グリッドを得ることになった。
■上位陣は膠着した戦いに
今回併催されているGTワールドチャレンジ・アジアの予選等のセッションを経て、午後1時20分にスタートを迎えた第16戦の決勝レース。この週末最も長い25周で争われるが、スタートでは2番手スタートの木村が好発進。1コーナーに向けポールポジションスタートの太田のインに入っていくも、アウトからアプローチした太田がトップをキープする。
2番手の木村には小高が続き、4番手には菅波がつけるも、5番手からスタートした野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)が1周目の混戦のなかで菅波をパス。6番手には平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が続いた。
5周を終えたところで、上位陣の差は1秒前後となっていくが、25周の長丁場のなか太田がまずは6周目に1分23秒588を記録。ファステストラップをマークし、木村とのギャップをやや広げるも、その差は2秒以上には広がらず、上位陣は膠着した展開となっていった。
レース中盤、木村は一時太田とのギャップを縮め、その差が1秒を切ることもあったが、終盤には太田がふたたびその差を広げ、25周を走り切りトップチェッカー。第8戦オートポリス以来となる今季3勝目を飾るとともに、ポールポジション、ファステストラップでそれぞれ1ポイントを加算し、12ポイントを稼いだ。
■マスタークラスは今田がバースデーウイン
1.036秒差の2位となったのは木村で、小高が4.880秒の差で3位という結果に。小高は5ポイントを加算したものの、太田との得点差が縮まることになった。4位は野中、5位は菅波という結果に。6位は平良という結果となった。
この大会にスポット参戦したメルヒ・ムンタンは元嶋とのバトルを繰り広げるもオーバーテイクはならず。スーパーフォーミュラ・ライツの初めてのレースは9位で終えることになった。
マスタークラスは、オープニングラップで今田信宏(JMS RACING with B-MAX)とDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がサイド・バイ・サイドのバトルになるものの、今田がこの攻防を制すと、レースを通じて続いたテール・トゥ・ノーズの戦いを制し優勝。今季10勝目、そして自らの誕生日を優勝で祝った。