スタートを決めた平良響が第9戦を制しシーズン3勝目 - superformula lights

TOPICS

スタートを決めた平良響が第9戦を制しシーズン3勝目

2023/07/02

平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

 7月2日(日)午前9時15分から行われた第8戦に続き、午後1時55分にフォーメーションラップを迎えた第9戦。鈴鹿サーキットでの第3大会最後のレースだが、7月1日(土)に行われた第7戦の決勝結果でグリッドが決まっており、菅波冬悟(JMS RACING with B-MAX)がポールポジションにつけた。

 一方フロントロウ2番手につけたのは平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)。3番手には第7戦、第8戦と平良と争ってきた野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が続き、4番手には小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が続いた。

第9戦 スタート第9戦 スタート

■序盤から上位は僅差の戦いに

 フォーメーションラップの時点で、気温34度と酷暑のなかで迎えた第9戦。スタートでは、2番手から平良が得意のスタートを決め、トップで1コーナーへ。ポールポジションの菅波はわずかにミスがあり遅れ、3番手には野中と続いた。一方、4番手には小出が続いたが、2周目の1コーナーでデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が小出をオーバーテイク。前を追っていった。

 トップに立った平良は、1周目に早くも1.091秒のリードを築き、ファステストラップを得ようと2周目からプッシュを続けていった。2周目には1分56秒217というラップを記録し、5周目には菅波に対して2.223秒のマージンを作ってみせた。

 一方、菅波に対しては野中がピタリとつけていく。ただなかなかオーバーテイクのポイントがなく、菅波、野中のオーダーは変わらない。そんな2台の後方にはビダーレス、小出、エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)、さらに後方から追い上げをみせてきた木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)がつけ、2番手から8番手が僅差のなかでの争いとなった。

 その中で動きをみせたのは、6番手につけていたトゥルーリ。8周目の1コーナーで小出のインを突くと、小出がわずかにコースアウト。この間に木村も小出をかわし、ついにポイント圏内まで浮上した。

平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

■激しい4番手争いはトゥルーリが制する

 レースは終盤を迎えても僅差の戦いが続いた。トップの平良は2秒ほどのマージンを保ってはいたものの、2番手の菅波、3番手の野中はそこまで離れずに追走を続ける。激しさを増したのは4番手争いで、序盤にプッシュをみせたビダーレスの後方からトゥルーリ、木村が急接近。3台による激しい4番手争いが展開された。

 11周目、日立Astemoシケインでついに仕掛けたのはトゥルーリ。ビダーレスのインを突くと、続くファイナルラップで今度は木村がバトルを仕掛けた。ビダーレスは粘りの戦いをみせたものの、小出、オオムラ・フラガにもかわされ、最後はピットでレースを終えることになった。

 そんな戦いを後目に、トップの平良は2番手に1.245秒のリードを保ちフィニッシュ。今季3勝目を飾るとともに、シリーズランキングでもトップに躍り出た。2位はポジションを守り切った菅波で、今田信宏の代役というチャンスを活かしてみせた。野中は3戦連続の3位でレースを終えることになった。

 ファイナルラップまで続いたバトルを制したのはトゥルーリで4位フィニッシュ。5位は11番手から追い上げた木村で、2ポイントを獲得。小出が6位に入り、開幕から続く連続ポイント獲得を伸ばした。畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)は11位でフィニッシュし、マスタークラス3連勝を飾っている。

デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)