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木村偉織が2連勝。ついにランキング首位に再浮上
5月にオートポリスで開幕した2023年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権もいよいよシーズン最終日。11月16日(木)に始まったモビリティリゾートもてぎでの第6大会は11月19日(日)、第17戦/第18戦の決勝日を迎えた。
11月18日(土)に行われた公式予選では、第16戦に続き木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が5周目に1分43秒277を記録し、2戦連続のポールポジションを獲得。第16戦と合わせて2ポイントを稼ぎ出した。
これに続いたのは1分43秒457を記録したイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)。第16戦ではまさかの7番手となった平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が3番手に食い込んでいた。
■木村がホールショットを決める
第16戦から一夜明けたこの日のモビリティリゾートもてぎは朝から厳しい冷え込みとなったが、午前8時55分からスタートした第17戦の決勝レースは、快晴のもと迎えた。今回は週末で最も長い20周のレースとなる。
緊張感が高まるなか迎えたスタートでは、ポールポジションの木村が好スタート。フロントロウの2番手に並んだオオムラ・フラガが2番手に続く。しかし、やや蹴り出しが遅れたのが3番手スタートの平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)。3番手スタートの菅波冬悟(B-Max Engineering 320)がそのまま3番手につけていくが、3〜4コーナーの攻防でこれをオーバーテイクしたのが5番手スタートの小出峻(HFDP WITH TODA RACING)。逆に菅波は小出、さらに平良との攻防に巻き込まれるなか、大きくポジションを落としてしまった。
20周の長丁場ながらオープニングラップは激しい競り合いとなっていくが、1周目を終えてみると木村がトップで、前日同様一気に後方を突き放していく。これにオオムラ・フラガ、小出、そして第16戦同様に平良は4番手につけていった。
木村は5周終了時点で、早くもオオムラ・フラガに対して3.003秒のマージンを築き、今季6勝目へ向けて盤石の体勢を築いていく。一方2番手のオオムラ・フラガと3番手の小出とのギャップは少なく、1秒を切る状況でレースが進んでいくが、コース前半はオオムラ・フラガ、後半は小出に速さがある状況が続き、なかなかオーバーテイクには至らなかった。
一方、このレースでも木村は3周目に1分44秒609を記録し、ファステストラップをマーク。10周目には2番手のオオムラ・フラガとの差を4.102秒に拡大した。
■平良にまさかのタイムペナルティ
木村はジワジワと2番手以下との差を広げていき、最後は6.572秒のマージンを築きだし、そのままトップチェッカーを受けた。これで今季6勝目を飾り、3周目のタイムでファステストラップも獲得。12ポイントを稼ぎ、今季獲得ポイントを106まで伸ばした。
2位は0.712秒差で小出を防ぎきったオオムラ・フラガ。3位は小出となった。4位には平良がつけていたが、スタート直後の攻防のなか3〜4コーナーで走路外走行を行ったとして、5秒のタイムペナルティが課せられてしまったことで最終結果は5位となり、2ポイント獲得に留まってしまう。4位は野中、6位はエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)という結果となった。
マスタークラスは、今回もスタートを決めた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が終始DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)をリード。チェッカー時にはその差を11.659秒まで広げてフィニッシュ。第15戦からの3連勝、今季10勝目を飾り、マスタークラスの2023年チャンピオンを決めた。