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全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第18戦 決勝上位ドライバーコメント
菅波冬悟
■第18戦 優勝
(B-Max Engineering 320/Car No.53/B-MAX RACING TEAM/SPIESS A41)
「今週末は比較的調子が良いなかで走ることができていて、第16戦で2位に食い込むことができたので、第18戦での優勝のチャンスが出てきました。そこで第18戦に向けてすべて組み立ててきたのですが、うまく機能して優勝することができました。本当に嬉しく思います。他のドライバーとは異なる作戦で、第17戦でフレッシュタイヤを入れず温存し、第18戦で使いましたが、これもうまく機能してくれました。今回、木村選手にチャンピオンがかかっていたので、1コーナーでインに飛び込むときはハラハラしましたが、クリーンなバトルで前に行くことができました。ラスト1周まで何が起きるか分からないのがレースなので、序盤はプッシュしたい気持ちを抑えつつ、マシンを労りながら走りました。終盤は不安もなくなるなかでプッシュし、最終コーナーを立ち上がってから勝てると確信することができたと思います。鈴鹿大会で雨のなか優勝はしましたが、その時は正直、自分の力で優勝した実感がまったくなかったです。でも今日は、最終戦にして優勝したな、という気持ちで終われたので、このチャンスをくださった皆さんに感謝しています。ありがとうございます。自分としては100点満点の結果だと思います」
木村偉織
■第18戦 2位
(HFDP WITH B-MAX RACING/Car No.50/B-MAX RACING TEAM/SPIESS A41)
「この第18戦では菅波選手がフレッシュタイヤでスタートすることは聞いていたので、序盤から速いだろうと思っていました。もちろん優勝するつもりだったので攻めていこうとは思っていましたが、自分のスタートも悪いものではなかったものの、菅波選手にロケットスタートを決められてしまいました。自分は完走することがチャンピオン獲得への第一条件だったので、多少牽制はしたものの、やはりそこからはトラクションの差もありました。後方には平良選手がつけましたが、優勝とファステストを獲らないとチャンピオンの可能性がないということも聞いていたので、ミラーで映る平良選手からはすごいオーラを感じていましたね。今回3連勝することはできませんでしたが、前大会のポイント差からチャンピオンを獲るとなると、ポールを3回、3連勝が条件だと思っていたので、“背水の陣”という気持ちで臨みました。そんなレースでしっかりやり切ることができましたし、Hondaさん、HRSの校長である佐藤琢磨さんも応援に来ていただいて、皆さんの前で良いレースが見せられたのはすごく良かったです」
平良響
■第18戦 3位
(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC/Car No.1/TOM'S/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「僕が優勝し、木村選手がノーポイントという、首の皮一枚もないような状況でのチャンピオンへの挑戦だったので、自分ができることは優勝を目指すだけでした。4番手スタートからだったのですごく遠い目標でしたが、3番手に上がることができたのは良かったものの、その後は菅波選手、木村選手についていくことができず、うしろも離れていったので前だけ見ていたものの、どんどん離されてしまったので、悔しい思いがこみ上げてきました。このレースウイークはTOM'Sが全体的に調子が良くなく、良いセットアップ、良いドライビングがチーム内になかったように感じています。ライバルたちにどうやって近づくかを考える週末でした。そんななかで、第18戦だけは近いペースで走ることができていたと思うので、ドライビングの面でも、クルマの面でも成長できたと思います。今年はスーパーフォーミュラ・ライツ3年目で、チャンピオンはマストでしたが、途中でタイヤメーカーが変わるなか、流れが良かったり悪かったりと、いろいろなことがありました。結果的にしっかり“負け”てしまったので、これを今後のレースに活かしていきたいと思います」
今田信宏
■第18戦 10位(マスタークラス優勝)
(JMS RACING with B-MAX/Car No.4/B-MAX RACING TEAM/SPIESS A41)
「3連覇することができて良かったです。この第18戦では、DRAGON選手がフレッシュタイヤを残しており、僕は第16戦で使ったタイヤを履いていました。スタートも問題がなく、僕もプッシュしていたのですが、何度も危ないシーンがあったので、しっかりと抑えることができて良かったです。今シーズンはDRAGON選手との一騎討ちがほとんどでしたが、もう少し楽に勝てれば良かったですね。苦しいレースが多かったです。やはり年かもしれません(苦笑)。来シーズンは聞いている限りでは、マスタークラスにも参戦が増えそうなので、来季はしっかりと戦って、ラストイヤーにしたいと思っています。もうさすがにしんどいんじゃないですか? 来年もう還暦ですよ(笑)。走っているだけでもけっこう厳しいですからね」