野中誠太が逆転で第4戦を制し今季最初のウイナーに - superformula lights

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野中誠太が逆転で第4戦を制し今季最初のウイナーに

2024/05/18

野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)

 2日間4セッションにわたる専有走行を経て、迎えた5月18日(土)のオートポリスは晴天のなか迎えた。気温、路面温度とも朝から上昇し続けるなか、午前11時05分から第4戦/第5戦の公式予選が行われた。

 昨年までのスーパーフォーミュラ・ライツでは、コースオープン後各車がウォームアップを経て2〜3周のアタックを展開することが多かったが、今回は多くの車両がオープン後しばらく経ってからコースイン。1周のアタックラップを展開していった。

 続々とタイムが記録されていくなか、1分37秒276というタイムを記録し、今シーズン最初のポールポジションを獲得したのは、スーパーフォーミュラ・ライツのルーキーである小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)。2番手には1分37秒383を記録した野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がつけ、TOM'Sがフロントロウを占めた。3番手には荒川麟(TEAM DRAGON 324)がつけた。

第4戦 スタート第4戦 スタート

■スタート直後にアクシデントが

 公式予選の後、ピットウォークやスーパーフォーミュラの予選を経て、午後3時30分に迎えた第4戦の決勝レース。この第2大会で最も長い21周で争われるが、誰にとっても今季のマシンでの最初のレース。専有走行で得たデータを参考にしながらレースを戦っていくことになった。

 フォーメーションラップでは、ポールポジションの小林が一瞬エンジンストールに見舞われ、グリッドを離れることができずヒヤリとさせたが、すぐに動き出し隊列の先頭に戻っていった。迎えたスタートでは、ポールポジションの小林、2番手スタートの野中ともに「良いスタートではなかった」と振り返ったスタートとなり、小林に野中が並びかけるが、小林が1コーナーでトップを死守。一方、後方では6番手スタートの荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が発進できず、遅れてしまうことになった。

 小林、野中の後方には5番手スタートの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)、そして4番手スタートの古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が続くことになるが、スタート直後から激しいつばぜり合いが展開されるなか、4コーナーで小出と古谷がわずかにコースアウト。さらにその背後にいた中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)もコースを外れ、中村はバリアにクラッシュしてしまった。

 これでレースはセーフティカーランとなり、中村車の回収後、3周目にリスタートを迎える。すると、これをチャンスとばかりに2番手の野中が第2ヘアピンで小林をオーバーテイク。トップに立った野中は、4周目以降プッシュを続け、小林とのギャップを築いていった。

小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)

■トップ浮上の野中が逃げ切り

 野中はその後もプッシュを続けマージンを築き、小林、そして1秒前後のギャップで荒川が続く展開となっていく。さらにその後方では、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、さらにコースオフから戻った小出、古谷という3台による4番手争いが展開されていった。

 6周を過ぎるころには各車のラップタイムが1分40秒台、さらに10周を過ぎると1分42秒台にダウンするなど、タイヤに厳しいオートポリスで各車が我慢のレースを続けていくことになるが、膠着状態のまま最後まで順位の変動はなく、21周のレースはフィニッシュを迎えた。

 今シーズンの開幕ウイナーとなったのは野中で、7.272秒の差での2位は小林、3位は荒川となった。4位争いはファイナルラップまで接近戦となったものの、フレデリックが4位を守り、小出が5位、古谷が6位に。荒尾は7位でチェッカーを受けた。

 マスタークラスは、序盤から好走をみせた今田信宏(JMS RACING TEAM)がDRAGON(TEAM DRAGON 324)を振り切り優勝を飾っている。