第6大会鈴鹿の専有走行は野中誠太が総合トップタイムを記録 - superformula lights

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第6大会鈴鹿の専有走行は野中誠太が総合トップタイムを記録

2024/11/08

野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)

 2024年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権も残すところ2大会。迎えた第6大会の舞台は、三重県の鈴鹿サーキットだ。今回は全日本スーパーフォーミュラ選手権『第23回JAF鈴鹿グランプリ』の併催レースとして行われる。

 そんな一戦のレースウイークは11月7日(木)午後2時の専有走行1回目からスタートした。季節も秋めくなか、快晴のもと続々と車両がコースインしていったが、開始から8分というところで赤旗中断となってしまった。これは今回からシリーズに復帰した入山翔(IRISアルビレックス-RT)が1コーナーでクラッシュしてしまったため。入山はセッション中盤まで車両修復を強いられることになった。

 この日は清水康弘(GNSY 324)車に影山正美が、今田信宏(JMS RACING TEAM)車に佐々木大樹が、DRAGON(TEAM DRAGON 324)車には関口雄飛が乗り込んだが、セッション途中で交代しており、15名が走行した。

 セッション開始直後の赤旗以降は中断なく進んだ専有走行1回目だが、途中まではランキング首位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)がタイミングモニターの最上位につけていたものの、終盤10分を前に各車が一度ピットに戻り、ニュータイヤを装着しアタックシミュレーションを行った。

 ここで1分51秒719までタイムを縮めトップで専有走行1回目を終えたのは中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)。これに1分51秒766を記録した小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、1分51秒796を記録した野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が続き、TOM'S勢がトップ3を占めた。

 走行2日目となる11月8日(金)は薄曇りのなか、午前8時40分から専有走行2回目が行われた。初日クラッシュがあった入山車のカラーリングも修復され、この日からは公式予選・決勝を戦う12名のドライバーたちがコースオープンとともにラップを重ねていった。

 この専有走行2回目はスピンやコースアウト等があったものの、赤旗なく推移し、セッションが残り10分を切ったところで再度予選シミュレーションが展開されたが、ここで1分51秒092までタイムを上げたのは野中。これに1分51秒474にタイムを上げた荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が続き、3番手には中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がつけた。4番手には小出、5番手には小林が続いた。

 専有走行2回目からわずか2時間15分というインターバルで迎えた専有走行3回目は、晴天のもと迎えた。赤旗中断がないまま、各陣営とも決勝レースを見据えたロングランを行った。そんななか、チェッカー間際にタイムを上げたのは荒尾。1分51秒982を記録し、専有走行3回目を首位で終えることになった。

荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

■トップ3のドライバーがそれぞれ週末へ意気込み

 2日間3回の専有走行で、最速となったのは専有走行2回目に野中が記録した1分51秒092。2番手に荒尾、3番手には中村がつけることになった。「この時季の鈴鹿はかなりグリップ感が高いのですが、今回TOM'S勢にとってはマッチングしている印象です。昨日の1回目から今日の2回目に向けてセットアップとドライビングを煮詰めていき、かなり良い形で終えることができました」というのは野中。

 前大会の岡山では苦戦も強いられていた状況だが、「今回は悪くない流れにあると思いますので、しっかりポイントを獲っていければチャンピオンシップも可能性があると思っています。落ち着いていきたいです」と週末に向けて野中は意気込みを語った。

 また2番手につけた荒尾は「今回、セットアップの方向性を変えてきていて、良い感触を得ています。昨日の走り出しからずっと改善してきて、セッション中もそれを続けてきたので、いつもと違う雰囲気でこられています」と好調ぶりを振り返った。

 今季は専有走行では上位につけながらも、公式予選では苦戦を強いられていたが「これまでは走り出しは良くても、そこから落ちるイメージがありました。しかし今回は、セッション中も良い方向にアジャストできていたので、良いと思います」と予選に向け「方向性を間違えないようにして、フロントロウに並びたいです」と語っている。

 そして初日の首位、そして2日目は3番手につけることになった中村は「ひさびさのスーパーフォーミュラ・ライツなので、速すぎて困りました(笑)」というが、「全体的に調子は悪くないですが、最後のセッションであまり良くなかったので、データを見直して合わせていきたいです。専有走行3回目のトップタイムは見えなかったので、どうにかして食らいついていきたいと思います」と意気込んだ。

 チャンピオン争いをうらなう上でも、重要なレースウイークとなる第6大会。第16戦/第17戦の公式予選は、11月9日(土)午前8時15分からスタートする。

中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)